もうすぐ今年も終わり、ご紹介したいのはやっぱりアデレードらしい住宅です!

もう12月も半ば、南オーストラリア州アデレードは気温も20度台の過ごしやすい日々が続き、例年とは打って変わって涼しい夏となっています。こんな1年の終わりにご紹介したいのはやはり、“これぞアデレード!”と思える白いサンドストーンが美しい伝統住宅です。

もし日本からお客さんが来て、「アデレード散策を楽しむには、どのあたりを歩いたらいいですか」と聞かれたら、迷わずにおすすめしたいのがノース・アデレード。市街中心部の北側にある古くからの高級住宅街エリアです。アデレードという都市がつくられた19世紀半ばごろから、アデレード創設に大きく貢献した地元の名士たちが住んでいた古い住宅がよく保存されており、ヨーロッパ風のエレガントな街並みが特徴的なのです。そのノース・アデレードにあるのが今日ご紹介したい住宅、1890年建築というすでにその存在自体が歴史のような建物です。

写真1:ヴェランダ・ヴィラと言われる様式で、右側には大きなベイウィンドウがあります。

写真を見ると白い煙突が2本ありますが、これはいまだ現役の暖炉につながっているものです。本物の暖炉がある暮らしとはなかなか素敵だと思いませんか?ただし、アデレードでも古い煙突にたまった煤に燃えかすが移り、大きな火事になるというニュースをたまに聞くことがあります。奥が見えにくいのですが火の扱いはやはりどんなところでも気をつけましょう。



写真2:リビングから続くバルコニーにもダイニングテーブルがあってホームパーティーに使えそう。アデレードのクリスマスは真夏なので、こんなバルコニーでのクリスマスパーティーも人気のスタイルです。


そしてアデレードの住宅で見過ごせないのが、“アウトドア・エンターティメント”と呼ばれる、半屋外のようなエリアの活用法。たいてい大きなダイニングテーブルセットが置いてあり、自宅でのバーベキューパーティなど行われます。



写真3:まるでホテルのような書斎ルーム、自宅にこんな空間があったら羨ましいですね。


古い住宅なので、もちろんインテリアもそれにマッチしたものになっています。これは暖炉の両側の壁に備え付けの本棚が設けられた書斎です。ナチュラルカラーのストライプ模様の壁紙に、ギンガムチェックのチェアカバーがアクセントとして映えます。こんな部屋が自宅にあったら、優雅な気分で過ごせるような気がしませんか?


私はこうした素敵なお家を拝見するたびに、“ああ、こんな家に住んだら”と妄想を始めるのですが、すぐに夫が「掃除が大変だよ」という一言で現実に引き戻されます。でも、日々の生活の舞台となる住宅、豪邸というわけではなくても気分が盛り上がるような明るくて、居心地のよい空間であってほしいと思いますよね。


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