『TheBlock』にみるDIYリノベーションの難しさ

以前ご紹介したオーストラリアのリノベーションをテーマとした視聴者参加型テレビ番組『TheBlock』。数組のカップルたちが、部屋のリノベーションを課題として与えられ、その完成度を競う番組です。


課題はベッドルーム、キッチン、ダイニングルームなどさまざま。まったく何もない空間から始め、デザインから内装までほぼ自力で成し遂げます。(ただし床板張りなどはプロに頼むこともあります)


それぞれカップルの個性や仕事の進め方が興味深く、なかなか面白いものです。でもそんな番組を見ている中で、参加者たちが直面するリノベーションならではの難しさについて、あらためて考えてみました。


>>役割分担をはっきり決める。
仲が良くてなんでも相談しながらひとつひとつ決めてゆくカップルと、多少険悪なムードになりつつも役割分担をはっきり決めて、各自の役割を冷静にこなしてゆくカップル。なんと対戦で勝ったのは後者でした。限られた時間の中で最大限にパフォーマンスを発揮するには、お互い得意分野に集中して、自分の仕事に専念するほうがいい結果になるみたい。もし、どちらかが明らかに強い意見や経験をもっているなら、任せるものは任せるほうが良さそうです。


>>部屋の使用目的やテーマをしっかり設定する。
“こういう部屋にしたい”、“こういう使い方をしたい”というアイデアは具体的なほど、実現もしやすくなります。この軸となる部分がブレてしまうと、後から“壁の色は違う”とか、“家具の選択が気に入らない”といった不満が生まれやすくなります。あとで後悔しないためにも、各部屋のコンセプトは最初からしっかりと決めておきましょう。


>>お金をかけるべきポイントを間違えない。
限られた予算のなかで正しい資金配分を考えるのは、リフォームの大前提。締めるところは締め、こだわりたいところは妥協せずこだわり抜きましょう。ひとつの案が現実的に難しい場合、頭を切り換えてほかの代案を検討することも大切です。こんなとこから思ってもいなかった妙案がひらめくことも。。。当初の計画をそのまま実行することも大事ですが、変更もまた楽しいと思えるくらいの柔軟性も忘れないようしたいものです。



テレビでは参加カップルたちが、様々な難問に悩みながら試行錯誤する様子が映し出されます。でも実際のリノベーションはスムーズに行いたいもの、他人のプロジェクトから学べることはたくさんありそうです。


ミセスリフォームスタイル
http://www.mrs-reform.com



写真1:キッチンは機能的かつモダンなデザインが好まれます。天井からのライトがおしゃれ。



写真2: ベッドルームは、ダブルベットを中心に左右にベットテーブルというのが黄金ルール。