オーストラリア・アデレードの住宅事始め

はじめまして、こんにちは。サトと申します。オーストラリア人と結婚し、現在オーストラリアのアデレードという地方都市に住んでいます。このブログで、これからアデレードを中心に、海外の住宅事情というテーマでいろいろ書いていきたいと思います。どうぞ、宜しくお願いします。

 オーストラリアというと、ケアンズゴールドコーストのような南のリゾート地のイメージがまず先行するかと思いますが、各都市ごとに様々な特徴があります。私の住む南オーストラリア州の州都アデレードは気候的に日本のような四季があり、この国の都市にしては日本人が少なく落ち着いた町並みで、古い石造りのヨーロッパ風の住宅が多く残っています。お隣の都市、メルボルンは近郊に豊かな森林地帯があり、木造の住宅が多いのですが、アデレードは、木材資源が乏しく、また良質の砂岩が豊富なことから、石造りの家が多いといわれています。住宅の様式も、英国コロニアル調、オーストラリア流カントリーコテージ調、前面に幅広いベランダを備えたバンガロー風、ソーラパネルや雨水貯水タンクを完備した現代ならではのエコハウス、大きな窓ガラスを多用してオージャンビューを楽しめるビーチハウスなど様々で、こうしたそれぞれ個性と味わいのある家々を眺めながら、住宅街を散歩するのもまた楽しいものです。

アデレードでは数多く残っている築100年以上の家を、外観はそのままオリジナルを保ちつつ、内装(とくに水まわりのキッチンやバスルーム)を上手にリフォームして住むというのが、住み方の一つとして確立されています。ただし、最近の新しい住宅はコスト削減のためか、レンガ造りが主流で、家の前面にだけ砂岩のタイルをはめたような折衷型が多く見受けられます。こんなところに注目するだけでも物件の価格がある程度読めてしまうというのもなかなか面白いものです。

今後、こうしたアデレードから、オーストラリア人の住宅に対する考えかたや、日本ではちょっと想像できないような珍しい住宅、住まいに関する面白い情報などをいろいろ取り混ぜながらご紹介していきたいと思います。 

写真1:オーストラリア流カントリーコテージ調


写真2:前面に幅広いベランダを備えたバンガロー風の家



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