リノベーションの実際の流れ その2 /ケーススタディをみてみましょう。

今日は典型的なリノベーションの流れを具体例を通して、ご紹介しましょう。あるリフォーム情報サイトにあった事例のひとつです。30代共働きカップルのモニークさんとジミーさんは2009年に、2ベッドルームの中古マンション(1975年建造)を購入しましたが、キッチン、バス周りを筆頭に、全体的に古びているので、リフォームを決意しました。

リフォームの動機としては、将来子どもができて家族が増えた際、より大きな家に移ることを前提に、賃貸物件として家賃収入を稼ぐためにも、内装などを新しくしておきたかった、といいます。

一番大きな工事は、キッチンとリビングルームとの間にある壁を取り払って、オープンスペースを生み出したこと。他には、新しいキッチン一式、バスタブ、ドアの取り付け、とすべての部屋のカーペットを新しくすることなどでした。

建築設計者やプロジェクトマネージャー(工事全体を監督する責任者)などは雇わず、すべて自分たちで業者を選び、タイムスケジュールを管理することで、費用を抑えました。もちろん、そのために、多くのサンプルをみて回ったり、複数の会社から見積もりをとったり、といった作業が発生したといいます。

工事期間は、スタートから完成まで4週間半、当初よりタイトなスケジュールを予定し、可能な限り予定に沿うよう努力しました、工事期間を短くすることでも費用を抑えるのに効果があります。

プロジェクト自体はおおむね順調にすすみましたが、やはりトラブルはつきものです。例えば、カーペットでは最初の採寸にミスがあり、予想外に時間がかかってしまいました。また、窓にブラインドをつけたのですが、この業者が予定を4度も変更し、スケジュールに大きく影響がでたりしたのです。

すべてを業者に任せるのもひとつの手ですが、このようにプロジェクトマネージメントを自分たちで行う、といった形でたずさわるリフォームもあります。どこまで自分たちで行うかは、かなりお客さんの裁量にゆだねられているのが、オーストラリアのリフォームの特徴といえます。



ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:新しいキッチンキャビネットを取り付ける作業中



写真2:完成した真新しいキッチン