オーストラリアの住宅間取り図をみて思うこと

オーストラリアの住宅の間取り図をながめていると、なんか日本と違うなあとぼんやり思っていましたが、その理由は部屋ごとに用途がある、ということにあるような気がしました。


リビング、キッチン、ダイニング、浴室(バスルーム)といった明らかに部屋の用途がはっきりしているもの以外の部屋は、「寝室」や「個室」と日本では称されるようですが、オーストラリアの間取り図にはそれ以外のものがけっこうあります。


例えば、ベッドルームにするにはちょっと小さめの部屋や、窓の小さな部屋は、「スタディ」と称されて文字通り勉強、あるいは仕事をするための部屋となっています。また、仕事をする部屋という意味ではずばり「ホームオフィス」とよんでいるものもあります。


お客様をお迎えするための”応接間”も、「シッティング(Sitting)ルーム」、たいてい玄関から入ってすぐのところにあり、あるのはちょっと上質な感じのソファーセット。家族が寛ぐためのリビングは奥にあり、完全に”来客のための部屋”となっています。


また、蔵書をずらりと並べておくための「ライブラリー」、楽器を演奏するための部屋「ミュージックルーム」、ちょっと時間をつぶしたり遊んだりするための「リトリート」、洗濯機と乾燥機がありアイロン台も備わった「ランドリー」などなど実に様々です。

さらに、地下に「セラー」というのがあればずばり”ワインセラー”のこと。石の壁に囲われた地下室は年中涼しくて、ワインを貯蔵しておくにはぴったりのお部屋。なんともうらやましいことです。




ミセスリフォームスタイル

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写真1:
洗濯物をすぐ干せるように、裏庭へかんたんに出られるようになっているのが「ランドリー」の特徴です。

写真2:
食事をするのも、朝と夜で別。こうしたカウンターは手早く朝ごはん用、ダイニングは、家族そろっての夕飯やお客様を呼んでのパーティー用によく使われます。