広いスペースが羨ましい!オーストラリアで人気のキッチンのタイプは?

家族で暮らす住宅を考えるとき、やはり生活の中心となるキッチンは外せません。そこで今回はオーストラリアで人気のキッチンについていろいろご紹介しましょう。


古いタイプの間取りでは、フォーマルダイニングルームとキッチンが完全に分かれていて、キッチンは狭く隔離されたものが多くありました。現在ではわざわざ家でフォーマルなパーティーをする機会も減り、リビングルームとキッチンを一体化させ、より広い空間を家族で日々楽しむというスタイルが受けているようです。


そのためキッチンもオープン型のアイランドベンチ(作業台)がキッチンの中心におかれ、料理をする人がキッチンに孤立するのではなく、むしろ団欒の中心となるような形が多くあります。


またもうひとつの特徴は、「パントリー」と呼ばれる食材の収納庫があるキッチンもよく見られます。このパントリーがあると食材はすべてこちらに収納するので、キッチンのスペースがより有効に使えるというメリットも。雑然としたものはすべてここに片付けてしまえばいいのでとても機能的だと思います。我が家のキッチンにはこのパントリーエリアが無いのでちょっと残念。冷蔵庫だけでなく、家にどんな食材がストックされているのか一目瞭然で確認できるこのパントリーは憧れともいえます。


さらにオーストラリアのキッチンは、ファミリー向けの住宅であればほぼ100%食洗機(食器洗浄機)が備わっているのも特徴、最近は日本でもかなり普及しているようですが、オーストラリアの食事は日本と違い夕食もひとり1プレート(一皿)で済ませることもよく出来るので食洗機はとても活躍しています。お母さんが食事を作ったら、お父さんが食器類をかるくすすぎ、子どもたちが食洗機に入れるのを担当、、というようなシーンもよく見かけます。その間お母さんはゆっくり寛いだりして、それぞれ“役割分担”がきちんとできているような印象をもちます。


また生ごみを堆肥にするのもさかんで、キッチンで出た野菜くずや卵の殻などをまとめて枯れ草や古新聞紙などと一緒にコンポス(堆肥用バケツ)に捨てています。数ヶ月ねかせて立派な堆肥となるとまた家庭菜園に戻して、野菜を作る。こうしてハーブや野菜を作っている家庭もたくさん。こうして食べ物は循環していることを身近にみるのは、子どもたちにとってもかけがえのない体験となっているようです。



ミセスリフォームスタイル
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写真1: 非常にすっきりしたモダンなオープンキッチン。右奥に見えるのはパントリーの入り口。シンクの左手には電子レンジとオーブンが備え付け。この高さにあるとしゃがまなくていいので機能的。

写真2: ダウンライトがおしゃれなキッチン。けっして大きなサイズではないのですが、右手側にやはりパントリーがあり収納スペースはふんだんにあります。

写真3:写真2のキッチンの内部。シンクのすぐ後ろにガス台があってよけいに動かないですみます。