ガイドブックでは窺い知れない、アデレードの風景をご紹介!

筆者は南オーストラリア州の州都アデレードに住んでいますが、オーストラリアはご存知でもなかなか馴染のない都市かもしれません。日本のガイドブックでもシドニーゴールドコーストメルボルンといった都市には詳しくても、南オーストラリアは州ごとまるまる省略されているケースもあります。それもそのはず、オーストラリアは観光業もさかんなのですが、南オーストラリアを訪れる海外からの旅行客はなんと全体の数パーセントにも満たないとか。。。なんとも残念なお話です。。。

そんな知名度の低いアデレードですが、“住めば都”というように、長く住んでみるとその土地柄の良さがじわじわと実感できるようになります。そこで今回はあまり知られていないアデレードの良さをご紹介しましょう。


・シティ中心エリアを囲む緑に和む、パークランド
アデレードは都市の中心部がパークランドと呼ばれる公園エリアに四方を囲まれており、上から見るとまるで緑のベルトが都市部を包み込んでいるようになっています。一説によれば、市街地が無制限に拡大するのを防ぐ効果もあると言われていますが、あまり日本にはない都市設計プランではないでしょうか。パークランドのエリア内にはテニスコートサッカー場、小さな子供たちの遊べる公園、アスレチック施設などがあり、スポーツやリクリエーションを楽しめるようになっています。我が家からシティ中心部まで歩いて1時間、緑豊かなパークランド内を歩くのは、とても気持ち良く、森林浴を楽しみながら歩くことができます。


アデレード版“セントラルパーク”ともいえる憩いの場、ライミルパーク
ニューヨークが舞台の映画には、かならずと言ってよいほどセントラルパークが出てきますよね。大都市の中にありながら、大きな池や木々があって憩いの場となっている素敵な場所です。小規模ながら、アデレードにもそんな公園がシティ中心部の東側にあります。人工池には鴨やカモメが泳ぎ、芝生エリアにはバーベキュー設備も。週末には、キオスクが営業し、貸しボートを楽しむファミリーも見かけます。けっして観光スポット的な派手さはないのですが、そこがまた魅力です。

地味な印象のアデレードですが、週末の公園でも“人混み”とはほとんど無縁で楽しめます。あくまでマイペースに生活を楽しむには、なかなか良い場所ですよ!
ミセスリフォームスタイル
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写真1: 公園のなかに水辺があるとほっとできます。(ライミルパーク)


写真2:池の対岸は小さい子ども向けのプレイエリアになって、週末はにぎやか。大きなユーカリの木もさすがオーストラリアという感じです。