DIYはここから始まる、オーストラリアのホームセンター事情

新年あけましておめでとうございます。2011年の第1回は、オーストラリア人の得意なDIY(=Do it yourself、自分のことは自分でやる!という意味)について書きたいと思います。 家に関することはお金を払って業者に依頼するより、何でも自分でやることが大好き(?)なオーストラリア人ですから、そのDIYに必要な道具を売っているホームセンターも非常に大規模かつ充実したものになっています。


オーストラリアでは、Burnnings という大手がほぼ国内を独占しており、大きな町にはたいていあります。この会社は、全国放映のDIY番組も全面的にスポンサーしており、番組で使用される道具はすべて同社店舗で購入できると紹介されています。番組と連動したうまいマーケティングだなと感心させられます。


日本語では「ホームセンター」といわれますが、こちらでは「ウェアハウス(=元来、倉庫という意味)」と称されるように、店舗は文字通り巨大な倉庫のような建物です。高さは3階建てくらいあり、在庫が天井に向かって山のように積み上げられています。大きな建物なので、空調もなく、とりわけ冬の夜などに行くと凍えるような思いをし、そこで働いている店員さんたちに同情せずにはいられません。品揃えは、簡素な家(小屋?)を建てるのに必要なもの、木材、ドア、浴槽、カーペット、床材、キッチン、シャワー、セメント、ガーデン用品、キャンプ道具、などがほぼ揃っており、店舗に在庫が無いものは、取り寄せするシステムもあります。


今までで一番面白かった買い物は、室内用のペンキでした。こちらの人は、部屋のイメージを変えたいとき、壁の全部、あるいは一面を好きな色にペイントするようです。店舗に、数社が出している色サンプル(200色以上あるかと思われます)が置いてあり、その中から色を選ぶと、店員さんがその場で、コンピュータ制御された機械を使って、様々な色をブレンドし、注文した色を作ってくれるのです。膨大な数の色を、店舗にストックしているペンキだけで作り出す様子が、なんだか魔法のようでびっくりしました。商品自体は1リットルなどバケツのような容器で売られていますが、どんな色か少量で試したい場合は、ジャムほどの容器に入れてサンプルボトルとしても売ってくれます。こうして、自分の好きな色で、お部屋をプチリフォームするのも、オーストラリア流DIYのひとつです。



ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com


写真1:店舗はまさに巨大倉庫といった感じの建物です。


写真2:ペンキの色サンプルは膨大な数になりますが、同じような系統の色もメーカーによって微妙に異なるので、じっくり検討が必要です。