送り迎えに、ランチ、オーストラリアのお母さんはけっこう大変

受験勉強や塾通いがないぶん、オーストラリアの子どもたちは日本の子どもに比べ、のびのびと育っているような印象を受けますが、子育てしているお母さんたちはそれなりに大変そうだなという気がします。とくに日本と違って大変そうなのが、毎日の送り迎えとお昼のお弁当です。

こちらの学校(小学校)は学区が広く、徒歩で行くと片道30分以上というケースも多いせいか、毎日学校までの往復を車で送り迎えする姿が絶えません。こうした子どもの送り迎えのことを、こちらの人は「ママタクシー」と呼んでいます。毎日、家から学校まで車でドア・トゥー・ドアでお迎えされるのですから、子どもとしては至れり尽くせりな待遇です。でも、オーストラリアで子どもの肥満が大いに問題となっており、3人に1人が肥満体質、というような話を聞くと、その原因はこの日々の送り迎えにもあるのではないかと思ったりします。また、これは働いているお母さんにとってもなかなか頭の痛い問題だと思います。学校が終わる3時くらいにはお迎えに行かなくてはいけないのですから、けっこう大変です。

また、こちらの公立小学校には日本のような栄養管理もしっかりした給食サービスも無いため、お弁当を持たせるのもお母さんたちの大切な仕事の一つです。お弁当といっても、こちらの典型的なものは、ランチボックスというプラスティック製の箱に、サンドイッチ、個装のスナック(ポテトチップス、ドライフルーツなど)、リンゴ、バナナなどが入った軽食といった感じのものです。日本の給食で育った身としては、なんだか寂しい内容な気がするのですが、これが一般的なようです。給食の代わりに食堂らしきものがあるところもありますが、そのメニューといえば、フライドポテト、ミートパイといったジャンクフードで、あまり栄養的に優れたものとはいえないのが現実です。ですから、子どもにきちんとした食事をさせたいと思うと、どうしてもお母さんが頑張らなくてはなりません。

日本でもオーストラリアでも、育児が大きな仕事であることには変わりないようです。




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写真1:オーストラリアの典型的な公園。日差しが非常に強い国のため、遊戯施設には必ずおおきな日差しよけがかかっています。

写真2:安全性を追求してか、滑り台もかなり小さめ。地面には木材チップが敷き詰められ、子どもが怪我をしないように注意が払われています。