恵まれすぎなオーストラリアの10代

オーストラリアの家が日本に比べてかなり広いというのは、すでにご存知かと思いますが、それでも私が改めて驚いてしまったのが、“ティンネージャー・リトリート”と呼ばれる大きなお部屋。つまり、10代のためのスペアルームのような部屋がベッドルームとは別にあるのです。

もちろん、全ての家にあるわけではありません。ですが、郊外にあるようなかなり大きなお家にはよくあるようですし、また広い裏庭に別戸建で建てられているものもあります。こちらの10代ともなるとかなり体も大きくなり、大きなボリュームで音楽を聴いたり、夜更かししてテレビを見るなど当たり前。このような部屋が存在するのは、そんな彼らと両親とライフスタイルが微妙にずれてくるのは当然な訳で、そうした10代の子どもたちが過ごす部屋を、(なるべく両親のベッドルームから離れたところに)もうけているからではないか、というのが私の憶測するところです。日本の10代だって、夜更かしぐらいしますが、たいてい自分の部屋で時間を過ごすのが大半ではないでしょうか。

それにしても、恵まれすぎ!と思うのは、そんな部屋にあるのは、たいてい大きなスクリーンのテレビだったり、フィットネス用のジム器具(男の子に間違いありません!)。さらに。ゲームセンター用のゲーム機やビリヤード台まであるのも見たことがあります。もちろん、ここまでいくのは、極めて例外的と思えますが、やはり恵まれすぎているとしか思えません。 こんな環境で育ってしまうと、いつまでも家にいるのが快適すぎて、なかなか家を出て一人立ちするのが難しくなるのではないか、と思ってしまうほどです。むしろ、狭いぐらいの家に住んでいて、子どもたちが一人暮らしに憧れるくらいのほうが、健全な気がしてしまうのですが、いかがでしょうか?


ミセスリフォームスタイル

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写真1:ジム器具に大型テレビ。欲しいものはなんでもそろっていそうです。

写真2:ビリヤード台まであるのにはびっくりです。