2月はお祭りシーズンのアデレード

普段は静かで落ち着いた都市、アデレードが最もにぎやかでもりあがるのは、夏真っ盛りの2月です。クリプサルという自動車レースが行われる他、"アデレードフリンジ"と呼ばれるお祭りが開かれ、市街中心部は多くの人で賑わいます。

"アデレードフリンジ"は世界的にも有名な芸術祭で、音楽、演劇、ダンス、コメディー、映画などが各地で催されます。
また、大道芸人のパフォーマンスも路上でみることができ、とても人気があります。

フリンジの主な会場となるのは市の東側にある芝生広場なのですが、開催期間中は、見世物小屋やテント、それに可動式の遊園地設備(メリーゴーラウンド、バイキングなど)がところ狭しと並び、普段とはまったく違った空間になります。 また、屋台のお店も建ち並ぶのですが、揚げたてのシナモンドーナツなど素朴な味で人気があります。


フリンジが行われるのはおよそ1週間ほどで、私たちも週末はかならず出かけて、様々なパフォーマンスを見ます。私たちのお気に入りは、なんといっても夜の動物園でひらかれるコメディショーです。夜の動物園というだけでもワクワクするのに、そこに大勢のお客さんが集まってライブでコメディを楽しむ機会なんて滅多にあるものではありません。5、6人のコメディアンが入れ替わりにパフォーマンスするのですが、たしかに、玉石混合。面白いのもあれば、ちょっとハズしている、というのもあり、それもご愛敬というものです。


こうして賑やかなフェスティバルが開かれるのですが、期間が終わると、芝生公園に出現したお祭り空間は姿を消し、元の芝生だけに戻ってしまいます。その変化がちょっと劇的で寂しい気もするのですが、それがお祭り本来の姿なのだと思うことにしています。


ミセスリフォームスタイル

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写真1:これが可動式バイキング。トラックのようなもので移動してきます。


写真2:コメディなどのショーが行われるテントの入り口、レトロな感じがします。