GOOD FOR GRILL :オーストラリアでも震災義援金イベントが広がっています。

テレビや新聞では、連日にわたり日本の大震災のニュースがオーストラリアでも報道され、その被害の甚大さにはオーストラリア人たちも言葉を失うほどです。


そんななかアデレードでも有志日本人たちが中心となり、義援金集めをしようと、様々なイベントが計画されています。先週の土曜日に市の中心部で行われた"GOOD FOR GRILL"というイベントは、ちょっと変わったものでした。なんと、15ドル(約1200円)でお好み焼き食べ放題、というものなのです。


単に寄付を募るのではなく、なにかサービスを提供してその対価としてお金を払ってもらう、というファンドレィジング(Fund rasing)は、オーストラリアでは広く行われている慈善活動の形態の一つです。よく学校などで、手作りのお菓子を売ったり、ホットドッグを売ったりしていますが、みんな自分たちができることをして、より大きな目的のためにお金を集める、というのは素晴らしいアイディアだと思いますし、"助け合い"の精神があればこそだと思います。


私もこの日、夫と友人たちを誘って、この食べ放題の列に並び、お好み焼きをたくさん食べました。すでに多くの人が集まっており、しかもみんなお祭りのような気分で、この"ジャパニーズパンケーキ(お好み焼きのことです)"を楽しんでいました。


募金集め、というとよく街頭で子どもたちが声を張り上げて、寄付を訴えているイメージがあったのですが、ここでは悲壮感はなく、ボランティアの人は、自分ができることをする、お金を出す人はちょっと得した気分になる、みんながそれぞれのことを楽しんでいる、という感じでした。このイベントは4時間続いていたのですが、私たちが終盤1時間に行った時もまだ人がたくさんいたので、大成功だったと思います。


被災された方、原発放射能を懸念されている方、日本の皆さんは、今本当に苦しい思いをしているかと思いますが、私たち海外在住日本人も、今いる場所でできる限りのことをしようと知恵を絞り、行動に移しています。こころはひとつです。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com


写真1:こんなチラシで宣伝されていました。デザインがシンプルでいながら、"日本"と一目で分かるところが秀逸です。


写真2:場所はおしゃれなアウトドアスポットで。一見、チャリティイベントとは気がつかないくらい、普段の街の風景の中に溶け込んでいました。

写真3:今回のイベントに参加してくれた、心強い私のオーストラリアの"家族"たちです。