オーストラリアのお買い物:ファーマーズマーケット編

アデレードというオーストラリアの地方都市に住んでいて、いいなと思えることの一つに、地元の生産者が野菜や果物を売る"ファーマーズマーケット"が、週末に定期的に開かれていることです。日本にも"地産地消"という言葉があるように、地元でとれた作物をその地域で消費する、余計な流通や小売業を通さないシステムは、生産者、消費者ともにメリットがあると思います。


私たちは車で15分ほど山側にいったステアリングという小さな町のマーケットが隔月で開かれるので、よく訪れます。食べ物だけでなく、手作りアクセサリー、石鹸、野菜の苗なども売られており、いろいろ楽しめます。店を出す人は、各自簡単なテントを設け、そこに品物を並べ、売り切れになったら店じまい。なんとも、シンプルな昔ながらの"市場"です。まっさきに、品がなくなるのは、なんといっても自家製のパン屋さんで、もう決まったお得意さんがいるようです。
野菜や果物も有機栽培されたものが、土のついたまま並びます。お値段は、アデレード中心部のセントラルマーケット(毎週金曜日に買い出しに行っているところです)より、やや高めなのですが、それでも新鮮な野菜を手に入れられるのはなかなか嬉しいものです。


なかには、子どもたちが店番をしているところもあり、可愛さに負けて思わぬ買い物になってしまうこともよくあります。


週末の朝、のんびりこうしたマーケットに出かけ、カフェでブランチ(パンとベーコンに、卵料理が基本です)とコーヒーを楽しむ、というのがこちらの人たちのよくあるスタイルのようです。とりわけ、大きなぜいたくは何もないのですが、こうした週末の時間の過ごし方がとてもアデレードらしいと実感しています。


ミセスリフォームスタイル

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写真1:テントが並ぶファーマーズマーケットの様子です。


写真2:トウガラシなども苗で売っており、家庭菜園の楽しみが増えます。