アメリカの典型的白人の"リフォーム"に対する考え方

住宅の一部を改装して新しくするリフォームは、日本でもよく行われていますが、アメリカ人にとっても、リフォームにはかなり強い思い入れがあるようです。今回は、ある本の中で紹介されていた典型的アメリカ白人のリフォーム観についてご紹介しましょう。

"イスラム教徒が生涯のうち一度はメッカ巡礼を行うのと同じくらい、典型的アメリカ白人にとって住宅のリフォームは人生で必ず行わなければならない"ミッション(使命)"である。ただし、私たち(白人)が、リフォームに関心をもつのはあくまで1960年代以前に建てられた住宅についてのみである。(南カリフォルニアを除く)古くて個性のある住宅を購入し、外観はその昔ながらの風情を残しながら、内部を大きくリフォームしてモダンな住居空間に生まれ変わらせるのは、多くの人が夢みる憧れといえる。"

この本は、アメリカ人の好むものをユーモラスを交えて紹介したSTUFF WHITE PEOPLE LIKEというもので、多少の誇張や皮肉がはいりながらも、よく人々の特徴を描写しています。リフォームという行為がそれだけ根づいているのは、子供のときから、両親が家のリフォームに取り組んでいる姿を見ているからだと説明がありますが、なるほど、オーストラリアでも大きなファミリーハウスを何年もかけて、自分たちでリフォームする家族を見かけます。こうしてみると、日本でもアメリカでも、古き良きものはなるべく残しつつ、モダンなライフスタイルと共存させようという気持ちは変わらないような気がします。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:海外でもキッチンのリフォームは人気があります、これは典型的なリフォーム前の古いキッチン


写真2:これがリフォーム後、開放的なオープン型キッチンが主流です。