池、馬場、そしてプールも! アデレード郊外にある驚きのお家

南オーストラリアの州都アデレードは、東側にアデレードヒルズという丘陵地帯が広がっており、牧場やワイナリーの点在する田園地帯として知られています。アデレードヒルズの家といえば、敷地面積もかなり大きいものもあり、田舎暮らしを望む人にとっては理想的な物件の宝庫ともいえます。私もこれまでいろいろな住宅をみてきたので、単に広い、大きいというだけでは驚かなくなりましたが、最近またびっくりするような住宅が売りに出されていたので、ご紹介します。

市街からおよそ車で30分ほどのところにあるマイローという小さな町にその家はあるのですが、素朴な田舎町には相応しくないなんともぜいたくな住宅なのです。6732坪の敷地に、4寝室付きの本宅、プール、ジム、それに貯水場に馬小屋、そして極めつけはなんと山火事のときの対策として、地下シェルターまであるという驚きの物件なのです。

プール、ジムくらいではもはやなんとも思わなくなっていましたが、このシェルターには驚きです。たしかに、オーストラリアの丘陵地帯や森林地帯は、ブッシュファイヤーと呼ばれる山火事が発生すると、ユーカリの木に含まれる可燃性オイルと乾燥した大気の影響で、大惨事へと発展するのですが、シェルター付きの家というのは、オーストラリア人の夫も初めてみたと驚いていました。ちなみに、このシェルター、"4時間ほどもちます"というのですが、これはおそらく酸素量のことをいうのでしょうか。。また、4時間で鎮火しなかった場合はどうなるのでしょうか? 想定人数より多数の人が逃げ込んだ場合は??などなど疑問が次々と生まれてきました。

折しも、日本では原発問題が報道され、ある友人がアメリカの核シェルター付きの家について話していた矢先だったので、なんとも微妙な気分になりました。放射能汚染に山火事、どちらも望ましくない現象ですが、住宅を考える際には、このような非常時対策もやはり考えられるべきなのかもしれません。


ミセスリフォームスタイル
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写真1:バスルームからは田園が一望、まるで高級リゾートのようです。

写真2:敷地内にある貯水池は、ザリガニが取れたり、菜園用に重宝されています。

写真3:こちらが住宅部分の全景、屋外にプールもあります。