決していいことばかりではありません、オーストラリアの育児環境‏

のんびりした環境で、受験戦争もなくのびのび子育てしている、オーストラリアに住んでいるとそんな印象をもちますが、ところがどっこい、お母さんたちを見ていると、なかなか日本とは違う大変さがいろいろあるようです。


1.“給食”という制度がない
私がまず一番驚いたのは、小学校に給食制度がないということです。いちおうカフェテリアなるものがあるようですが、そこで売られているのは、フライドポテトやミートパイなど、出来合いのものばかり、とても育ち盛りの子どもたちに食べさせたいものではありません。日本の公立小学校では、栄養士さんによりメニューが決められ、学校で、あるいは給食センターで調理された食事が提供されますが、ここオーストラリアではどんなに授業料が高い私立学校にも望めないことです。したがって、オーストラリアのお母さんたちは、子どもたちに毎日ランチを持たせなければなりません。主流はなんといってもサンドイッチですが、日本の給食で育った私から見ると、ちょっとさみしい内容の昼食です。


2.平日は学校、週末はスポーツイベントに車で“送り迎え”
以前にも少し触れたかと思いますが、オーストラリアもアメリカのように基本的に車社会です。うちのちかくは中学以上になると、やや離れた郊外へのスクールバスがありますが、小学校はその制度がなく、歩いて20分以上くらいになると、ほとんどの親が車で毎日送り迎えです。そのため、朝と午後2−3時すぎになると、学校の周りの道路はちょっとした渋滞になります。車を停めるスペースも限られており、道端に“駐車は送迎の親のみ”という標識が出ていてそこで子どもたちを車に乗せるようにしています。また、子どもにフットボールクリケットをさせている家庭も多いのですが、週末の練習試合ともなると、やはり車で試合となる運動場まで送り迎え(これはたいていちょっと離れた場所にあることが多いです)、試合が終わるまで寒空の中椅子に座って時間をつぶしている親をよく見かけます。こうなると週末の半日がほとんどつぶれることも多いわけで、こちらにはこちらなりの苦労や手間があるなと思わされます。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com


写真1:これが典型的なランチボックス、サンドイッチとリンゴ、ゼリーに
ソフトドリンク、あまり栄養的とはいえません。。


写真2:アデレードの学校では路線バスがスクールバスとして代用されています、フロントの表示がSHOOL BUSとなっているものがそれです。