SFファンにはたまらない?近未来的な住宅について

アデレードの住宅を外見でカテゴリー化すると、伝統的な石造り、大きな日差しよけが特徴的なバンガロー、レンガ造りの家、比較的新しい箱型デザインの家、などがありますが、なかには建築家や設計士を雇って、自分の趣味やイメージに合った住宅を建てている人もいます。なかでも、これはすごい、と感嘆してしまったのが、SF映画に出てきてもおかしくないような近未来型な外見の住宅です。家の所有者の趣味が色濃く反映されていると思うのですが、ここまで徹底的に作ってしまうとさすが!としかいいようがありません。


まず、1件目の家が写真1のものです。この独特な姿の家は、同じストリート内でも群を抜いて目立っていました。2階建てのよう見えますが、じつは地下にも大きな部屋があるので実質3階建て。1階の奥側に子供用ベッドルームが2つ。2階は前面に夫婦用のマスターベッドルームが配置され、親子でもプライバシーが確保されるつくりとなっています。そして、写真2がキッチンの様子ですが、これもどこか宇宙船の中をイメージさせるような感じになっています。高台にあるので、キッチンにつながるリビングルームからはアデレードの街が一望できるのですが、夜景となるともっといいムードになるだろうと思われます。


さらに写真3がもうひとつの家の例です。この家も丘陵地帯に建っているので見晴らしがよいのですが、家全体が見事に円形になっているというもので、ひときわ目を引きます。たしかに、2階のリビングルームから眺める景色はまるで展望台のようで素晴らしいのですが、1階部分の各ベッドルームもこの円形のなかで仕切られているので、私としてはちょっと落ち着かない気がしました。でも、持ち主にとってはまさに“ドリームハウス(夢の家)”だったのでしょう。


こちら2軒とも、売却にでていたのですが、売れるまでに通常の家よりやや時間がかかっていました。個性的な家はやはり万人受けするものではないので、住宅をひとつの“投資”と考えるとたしかにリスキーではあります。



ミセスリフォームスタイル

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写真1:SF映画にでてきそうな外観です。

写真2:キッチンもまるで宇宙船のなかにいるよう。

写真3:リビングルームがまるごと展望台になっている家です。