オーストラリア人のリノベーションに対する考え方

今回は、オーストラリアのリフォーム(こちらではリノベーションとよびます)について、一般的なお話しましょう。まず、こちらでリノベーションといえば、まず一軒家がほとんど。規模もずいぶん大きくなります。

>リノベーションの種類

  • 大規模なもの

●古くなった家、部屋を改築する
●1階建ての家を2階建てにする
●ガレージをベッドルームに改装
●グラニーフラットの増築
(グラ二ーフラットとは、同じ敷地内にたつ独立した部屋で、キッチン、バスルームなども併設したもの。年老いた親を、子ども夫婦が面倒をみるために建てられることが多い)
●屋外プールの設置(周辺のタイル貼りも含む)
●アウトドアリビングエリアの設置(タイル、デッキングの設置など)

  • 小規模なもの

●バスルーム(シャワー、トイレ含む)
●キッチン
●フローリング

アデレードにあるリノベーションを手がけるこちらの会社では、施工前後が写真で一目でみれるようになっていて、とても興味深いです。

ビフォーとアフターの例が対比できる写真付サイト
http://www.dowlinghomes.com.au/renovations-builders-adelaide.htm

外観に変化を及ぼす大規模なリノベーションについては、あらかじめ地方自治体からの許可が必要になります。

また、リノベーションをする動機として、よりよい住まいにするため、というのは日本と同じかと思いますが、もうひとつ、オーストラリアのリノベーションとして忘れてはならないのは、投資としての意義です。例年、5%以上のインフレが続くオーストラリアでは不動産価格も右肩上がりに上昇しています。伝統的な古い家の美しい外観を残しつつ、家のなかをモダンにリノベーションすることは、その物件に新しい価値をもたらします。

古くて大きな家を安値で買い、インテリアコーディネーターなどを雇って、見違えるような住宅に変身させ、高値で売る、というのは一種の投資スタイルとして確立しているのです。この点は、デフレのすすんでいる日本と大きく異なるかと思います。

リノベーションの具体的な流れなどについては、また次回以降にゆずりたいと思います。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:たとえば、バスルームのリノベーションの一例。これは施工前

写真2:施工後。ライティング、タイル、シャワー等が新しくなっています。