オーストラリアのカントリーハウスをご紹介します!

前回は、イギリスの”カントリーライフ”(田舎暮らし)の一端をお伝えしましたが、今回はアデレードでのカントリーハウスとライフスタイルをおおまかにご案内しましょう。

アデレード自体けっして大きな都市ではないのですが、東側の丘陵地帯、アデレードヒルズが広がっており、農場、牧場として利用されていたり、ワイナリーがあったりと、かなり”カントリー”です。気候も地中海性気候といわれるだけあって、ワイナリーなどを訪れると、イタリアのトスカーナ地方にでもいるような気分になってきます。

イギリスと違い、オーストラリアなので、300年、400年という古い家はありませんが、古くてもせいぜい100年ちょっとくらいでしょうか。また、基本的に豪奢な家もありません。そういった古い家の原型は、19世紀に移住してきた移民が新天地で暮らすためにいちから作り上げた掘立小屋のようだったりします。新しい家も、暑い夏を凌ぐため1階建てが多く、とてもシンプルな造り。また、慢性的な水不足がずっと続いていることから、水の使用にはかなり気をつけています。巨大な雨水タンクを数個設置し、水を自家調達する家も多く、シャワーは3分以内!というルールをつくっている家庭もあるほどです。ですから、お風呂に入るなんて夢のまた夢。この点ばかりは、水を豊富に使える日本の生活が羨ましくなります。

アデレード市近郊の住宅地と違い、住宅の一区画がかなり大きいのも特徴で、そこで羊や牛を育てている人もいますし、また、鶏を飼って、毎日新鮮な卵を家で食べている人も多くいます。豊かな自然のなかで、動物やペットに囲まれながら暮らす、というのは理想の家族生活のようですが、思春期にはいった10代の子どもたちには、ちょっと物足りないかもしれません。また、このアデレードヒルズから市内までは車で30〜40分前後。朝と夕方の通勤ラッシュアワーに巻き込まれると、もっと時間がかかって、働くお父さん、お母さんにとっては、なかなかすべてが理想どおりとはいかないようです。



ミセスリフォームスタイル

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写真1:広大な敷地に立つ一軒家。池もあり、恵まれた環境といえそうです。


写真2:写真1の家の空中写真。右手前に2つほど見えるのが雨水タンク。住宅地の家にもありますが、オーストラリアの田舎暮らしには欠かせない必需品です。さらに、生活排水は家庭菜園に流れ込むようにするなど、水は徹底的に無駄にせず利用します。