春満開!花のアデレードへようこそ!!

よく、南半球のオーストラリアと、北半球の日本では季節が正反対、といわれますが、言葉だけではなかなか実感できないと思います。でも、花の咲く様子をみると、もうすこし具体的にイメージできるのではと思い、今回は、春満開のアデレードの様子をお伝えしたいと思います。

アデレードの春の始まりは、8月終わりから9月にかけて。雪こそ降らなくても、雨が多く、寒くて暗い冬が終わり、日が長くなってゆきます。10月下旬からは、サマータイムが始まり、1時間ほど時間がもどり、昼の時間がながくなるのです。11月にはだいたい7時過ぎまでぼんやり明るく、完全に暗くなるのは、8時半以降となるので、だいぶ日が延びた、という実感があります。

サマータイムは3月下旬まで続くのですが、この間がいわゆる”春・夏”に相当するといえるでしょう。地中海性気候の乾燥したアデレードは、日本とはだいぶ環境も異なるので、楽しめる花も違います。でも、なんといってもアデレードの春を飾る花といえば、バラでしょう。日本では、栽培がむずかしいイメージがありますが、乾燥に強いバラはアデレードの気候に適しているのか、多くの家の前庭に植えられ、11月から3月ごろまで、繰り返し咲き続け、人目を楽しませてくれます。このおなじ花が5ヶ月近くも咲き続ける、というのが、日本の花と大きく異なるところで、季節感もちょっとおおざっぱな気がしますが、それぞれの庭のテーマにあった色のバラを長い間楽しめるのは、お得な気がします。人気の色は、ノーブル(高貴)な印象の白、華やかな薄ピンク、陽気なイメージの黄色、あたりでしょうか。ときどき、多種多様な色のバラがそろっている庭もありますが、それはそれでユニークです。でも、全体的な統一感を考えると、やはり単色のほうがおさまりがよいように感じます。

もうひとつ、忘れてはならないのが、南アフリカ原産のジャコランダという街路樹の花。11月ごろに、藤色の花を満開に咲かせ、色は違えど、日本の桜のように町全体を彩ります。

日本の花の風景が懐かしくなるときもありますが、こちらの春模様もなかなか捨てがたいものです。

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写真1:公園の花壇もバラがメインとなっています。

写真2:イングリッシュコテージがテーマのお庭は、やはりバラが主役。


写真3:白いバラは、絶対外れない安全カラー。どんなおうちも素敵に見せてくれます。

写真4:夕日に照らされるジャコランダ。日本の街路樹にくらべ、かなり大きいのが分かるの思います。