ノスタルジーにひたる!お祖父ちゃんの住んでいたオーストラリアンファームハウス(農家)を訪ねてみよう!

子どものとき訪れた、おじいちゃん、おばあちゃんの家、夏休みの思い出とともによく記憶に残っていたりしませんか?今回は、そのオーストラリア版で、夫の祖父の牧場の家をご紹介したいと思います。


母方の祖父、マックスウェル・コーエンは、アデレードからおよそ80Kmほど離れたマレー川沿いに広い牧場をもっており、牛、羊などを育てていたといいます。この牧場はマックスウェルの父(夫の曽祖父)、ジョン・コーエンが拓いたもので、家族が住むメインハウスは、おそらく築100年は経っていると考えられます。乾燥した土地で、木材の入手はほぼ不可能。サンドストーンと呼ばれる石材や、泥などで作られているとか。家の内部は、ハイシーリング(天井が高くなっていること)となっており、暑い砂漠のような夏を少しでも涼しく、快適に過ごせるように工夫されています。夫が子どものころの記憶では、床はコンクリート製で、各部屋には絨毯が敷いてあったそうです。


夫が子どものころ、夏休みはほぼ1ヶ月近くこの農場の家で過ごしたといいます。小さかった夫は、よく牛が放牧されてるあたりでマッシュルーム狩りをしたり、マレー川で水遊びをしたそうです。また、すでに15、16歳になっていた夫の姉は、牧場の馬で、近くの町まで行き来していた、というのですから、牧歌的というか、オーストラリア的なワイルドさを感じずにはいられません。敷地内では、ウサギ狩りなどもレジャー兼害獣駆除として行っていたといいます。


祖父の代で牧場経営は終わり、この農場の家も敷地とともに人手に渡りました。旱魃のすすむ南オーストラリアの気候では、川沿いでも放牧が難しくなったことなどが原因のひとつです。今も夏はすっかり乾燥した大地が目立つ地域ですが、家族の思い出がつまった家がまだ残っていることは、夫たちにとってノスタルジーを覚える心のよりどころとなっているようです。

ミセスリフォームスタイル

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写真1:これがメインハウスの外観。広くとられたベランダが特徴的です。

写真2:夫が子どものころよく遊んでいたという家の裏側のベランダ。暑い日でも、日陰にいれば涼しく過ごせたといいます。マレー川を望む景色もなかなかです。

写真3:かつての厩舎、現在は作業場として使われています。

写真4:牛を放牧していた河畔のエリア。牛の糞で、マッシュルームがよく育っていたそうです。(これを知ってしまうと、ちょっと食べるのにも勇気が要りそうです。。)