父親=(イコール)育メンは当たり前?オーストラリアのお父さんたち

3月にオーストラリアで出産して、とても感心したことはオーストラリアのお父さんたちの参加ぶりです。


日本では、出産後奥さんの”里帰り”という習慣がありますが、オーストラリアではほぼ皆無。”夫婦の子どもなのだから、最初から夫婦ふたりで育てるのが当然”という考えのようです。むしろ”里帰り”してしまっては、生まれたばかりの赤ちゃんと過ごす貴重な時間を父親が逃すことになる、という意見もききました。



また、オーストラリアは移民国でもあり、親が違う国に住んでいるというパターンも非常に多いので、子育ても必然的に”夫婦単位で”ということになるのでしょう。子どもが生まれるときは、父親が育休をとることが当然のように認められ、2週間あるいは1ヶ月近く休みをとる人もいます。


子どもが小学生くらいになっても、お父さんたちの育児参加は変わりません。平日の2時、3時ごろに公園で子どもと遊んでいたり、学校にお迎えに来るお父さんたちもけっこうみかけます。仕事のスタイルもかなり柔軟性があり、仕事を早めに切り上げたり、週3、4日だけ働くというのもありなのです。


いかに育児参加がすすんでいるか、こんなエピソードもあります。クリスマスに日本から友だちが来て、公共プールに遊びに行ったときのことです。子ども用プールエリアでのんびり話をしていたところ、あたりを見渡せば周囲には子ども連れのお父さんたちばかり。休日シーズンということもあったのでしょうが、ファミリーというよりお父さんと子どもたちというパターンが圧倒的に多かったのには、日本の友だちも驚いていました。


日本では、イクメンなる言葉があるほどですが、こちらのお父さんたちをみていると、父親=(イコール)イクメン、あえて特別な言葉など必要ないのではないかという気がしてしまいます。




ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com



写真1:病院での親子同室は、寝不足にはなりますが、赤ちゃんとじっくり向き合える貴重な時間でした。


写真2:新米パパを対象に、”パブ(居酒屋)で、ビールでも飲みながら、育児を楽しく学ぼう”というユニークなプログラムもあります。分娩の立会いに際する心構えから、赤ちゃんの世話まで幅広くカバー。日本のような堅苦しさを感じさせません。