アデレードに今も残る19世紀テラスハウス

英語圏にはテラスハウスと呼ばれる形態の低層集合住宅があります。オーストラリアにも19世紀に建てられたこうしたテラスハウスがよく残っており、今も普通に人が住んでいます。


アデレードでもとくに、市街北側のノース・アデレードにはそうしたテラスハウスが多く、晴れた日のお散歩にはぴったりのエリア。今回はそのなかのひとつをご紹介しましょう。


一見、ひとつの細長い建物なのですが、この建物に実は4世帯分の住宅(2階建て)があり、壁で区切られています。現在は門にナショナルトラストの印があるほど、歴史的な建物なのですが、中はじょうずに改装され人が住めるようになっています。集合住宅とはいえ、家のフロント側には小さな前庭があり、家の後ろ側にも十分な広さのお庭もあって狭さはまったく感じません。

3ベッドルームに、2つのバスルーム、車2台分の駐車場もついています。家の内側は、クラシカルなインテリアコーディネートがされ、まるで映画のように素敵なのですが、古い建物なだけに難点もあります。まず、天井が高い造りで、階段の傾斜がかなりあること、お年寄りの足腰にはだいぶつらいのではないかと思います。また、お風呂のあるバスルームが、1階と2階の中間(中二階?)にあるのですが、これは不便!この急な傾斜の階段を使ってこの階段の踊り場にとってつけたようなバスルームに行かなくてはなりません。どうしてわざわざこのような造りにしたのか謎ですが、こちらの古いお家では時々こういうのを見かけます。


現代からみると、住む実用性についてはちょっと考えてしまいますが、こうしたテラスハウスの並ぶ住宅街のストリートは、優雅でなかなかいいものです。



ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1 通りから見た外観、2階建ての低層2階建て集合住宅です。

写真2:フロントガーデンには、噴水もあり緑も豊か。

写真3:玄関から奥側を望む、まるでホテルのようです。

写真4:ダイニングルームも小ぶりながら、ゴージャス感があります。