オーストラリアでの”リフォーム”のニーズはどんなところにある??

古い家にもいろいろ手を加えて、長く住むのが上手なオーストラリア人ですので、おうちの”リフォーム”はやはり大きなテーマ。インテリア雑誌やDIY番組でいろいろ話題が取り上げられることも多いです。


やはり、ニーズが多いのはキッチンやバスルームといった水まわりに関するお部屋。とくに古いキッチンは、どういうわけか正方形の間取りで非常に狭く、またダイニングルームと離れていたりするので、全面的に新しくして、大きなアイランドキッチンにしたい、という要望が多いようです。大きなリビングルーム(ファミリーエリア)に、オープンなキッチンとダイニングエリアを併設して、食事をすぐに食べれるようにする、というのはとても実用的で理にかなっていると思います。ただ、このようにゲストからもキッチンがよく見えるようになってしまうと、あまり雑然としたままにはしておけないのは、ちょっと面倒かもしれません。


また、ベッドルーム(個室)を増やす、というのも大きなニーズのひとつといえそうです。家自体は広いので、多少狭くて窓もないような部屋をあえてベッドルームにしてしまうという案もあります。さらに奥の手といえば、車用のガレージスペースを、ベッドルームに改造してしまう、というものがあります。ガレージとはいえ、建造物としての基盤もしっかりしており、ちゃんとした壁にかこまれていれば立派な”部屋”になる可能性があります。工事の大部分は、壁面の一部を窓ガラスにしたり、コンクリート打ちっぱなしの床部分に、床板やカーペットをいれて、”人の住む部屋”らしくする、などです。

オーストラリア人のある知り合いは、社会人になってからしばらく、こうしたガレージを改装した”ワンルーム部屋”を賃貸で借りて暮らしていたそうです。なんでも、シャワーまで付いていたそうですが。。。
(キッチンやトイレは母屋(?)のを共用していたようです)

けっして、ベストな住環境とはいえないと思いますが、このように”リフォーム”にも様々な形があるのだなということを改めて考えさせられます。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:いわゆる”ガレージ”ですが、床材もはって、壁面の収納スペースもよく活用されている例です。


写真2:”ガレージ"を自宅用ジムに改装した例。このように、ガレージをちょっとした趣味のスペースに変えてしまう事はよくみられます。