ホームリアリティTV番組の真骨頂!イギリス『カントリーハウスレスキュー』は、レベルが高い!!

オーストラリアに住んでいるメリットのひとつは、他の英語圏(イギリス、アメリカなど)のテレビ番組がふつうに見れること。なかでも、イギリスはホーム、インテリア関係のリアリティ番組やドキュメンタリーが多く、見ていて飽きません。ちょっと他ではうかがい知れないイギリスの姿が見えてくるようです。


なかでも最近面白いのが、『カントリーハウスレスキュー』という番組。タイトルを直訳すると、“田舎の家を救え!”という感じになりますが、ところがどっこいイギリスの“カントリーハウス”は私たちの想像をはるかに超えます。たしかに田舎にあるのですが、“家”というより、“お城”あるいは“豪邸”。11世紀に建てられたようなお城、数百年にわたり先祖代々すみ続けてきた豪邸などを指すのです。こうした建物が博物館などにならず、いまだ住居として使用されていること自体驚きですが、建物を維持・修復するには膨大な費用がかかります。あるいはすでに多額の負債を抱えながら住んでいるオーナー(家主)も。。


そこでこの番組では、こうした経済的苦境に陥っているオーナーを救うべく、建物をビジネスとして有効に活用し、収入を生み出すアイデアを提案しようというのです。そのアイデアを出すのが、番組司会者であり、また辣腕ビジネスウーマンとしても知られるルース・ワトソン女史。非常に辛口コメンテーターでもあり、歯に着せぬ物言いぶりにびっくりさせられますが、それもすべて古く歴史ある建物とそれを心から愛するオーナーたちを救うためです。


歴史あるお城や豪邸に住む人たちは、これを完全に自分たちのものにするのではなく、広大なお庭を一般公開したり、建物の一部を結婚式場としてオープンしたり、数あるベットルームを宿泊施設(Bed&Breakfast)として提供したり、さまざまな方法で一般の人たちと共有し、楽しむ方法を模索します。


荒れ果てていたお屋敷がきれいに修復・改装され、一般公開日に地元から多くのゲストたちが集まってパーティーが開かれたときにはまさにお屋敷全体が“よみがえる”ような生き生きとした空気に包まれます。その瞬間というのは、かなり感動的であらためて“人が集ってこそ家として価値があるのだな”と実感させられます。


ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

ギャラリーの写真を見るだけでも楽しい「カントリーハウスレスキュー」番組の公式HPです。

http://www.channel4.com/programmes/country-house-rescue/


写真1:番組DVD。ルーシー女史はかなり強面なイメージです。。

写真2:番組で取り上げられた”カントリーハウス”のひとつ。かんぜんに”お城”です。ちなみに、広大な庭園や私有地も含まれることが多く、日本の”お金持ち”とは桁違いな感じがします。