インテリア雑誌『Real Living』から学ぶ、インテリアデザインのコツ
オーストラリアには数多くのインテリア雑誌が月刊で発売され、毎月ページをめくるのが楽しみです。国内だけでなく、イギリスやニュージーランドの雑誌もふつうに書店に並んでいるので、比較手しみるのもまた一興。そんななかでも最近よく読んでいるのが『Real Living』というものです。目を見張るような豪邸ばかりでなく、小さめの家のインテリア例も数多く紹介されていて“なるほど”と思うヒントがよくあります。
そのなかでも今回面白かったのが、インテリアデザイナーたちによる様々なヒントをあつめた特集です。リフォームをお考えの方にも参考になるようなアイデアたちでしたのでここでその一部をご紹介したいと思います。
◎“Less is more”(少ないほど、良い)
「ひとつの空間に対して10個のアイデアがあるなら、これを5つまで絞り込みましょう。さらに、それを3つまでに厳選します。自分にとって難しい選択になりますが、この作業をすることで本当に欲しいスタイルが何なのかより具体化することができます。」
インテリアデザインというと、ついあれもこれもと私たちはいろんなアイデアをつめこみがちになってしまいます。でも、ほんとうに必要なアイデアは数より質。あえて厳しい選択プロセスをすることで、より洗練されたスタイルになりそうです。
◎“White is not a color, it’s a canvas”(白は”カラー“ではなく、キャンバスだ)
「白は時としてランプや照明をより美しく見せるためのキャンパスやバックグランドとして効果的に使うことができる。白をアクセントカラーとして使いたい場合は小さくアクセサリー程度に留めたほうがよい。」
ベースカラーとしてやはり圧倒的に人気の”白“ですが、安心して頼りきってしまうとかえって無難で面白みのないものになってしまうかもしれません。基本色だからこそ、その特性を生かした使い方をしたいものです。
◎“Sophisticated Sofa” (洗練されたソファー)
「ソファーに家具カバーをかけて、部屋の印象をリフレッシュさせることができます。モダンなタイプのソファにもおすすめ。クラッシュコットンやリネン素材のものが、リラックス感を演出できるので人気です。」
家族の集うリビングルームの主役となるソファー。これにカバーをかけることで、手軽にイメージチェンジが図れます。もちろん、ソファー自体を汚れやいたみから守る上でも実用的といえそうです。
ほんの一部ですが、さすが専門家の意見。毎日住む家だからこそ、インテリアデザインも失敗なく、暮らしが楽しめるものとしたいですね。
ミセスリフォームスタイル
写真1:表紙を飾る写真は、いつも素敵なお家のベストショット。