オーストラリア人カップルが、リフォームプロジェクトから学んだこと

オーストラリアの人は、どのようにリフォームを行っているのでしょうか?ある一例を今日はご紹介したいと思います。


ニューサウスウェールズ州に住むグラハム夫妻は、1950年代風の古くなった家を思いきってリフォームしました。プランニングなどできることはなるべく自分たちで行うようにしましたが、共働きということもあり、時間をとるのがなかなか難しかったそうです。結局リフォーム完成までに数年間かかりました。


リフォームの目玉となったのはやはりキッチンエリア。“ギャラリースタイル”を取り入れ、なるべく見せることを意識したデザインとなりました。完全に古くなったキッチンは全て一掃、新しくイケヤのキッチンセットを導入。キッチンの印象を左右するベンチトップ(作業台エリア)は、白でなく木目のものを採用してぬくもりのある空間を作り出しています。


グラハム夫妻が数年にわたるリフォームで得た教訓がいくつかあります。

・一番良く使う場所(部屋)に、最大限の予算を。
限られた予算のなかでやりくりするのですから、悔いのない選択をしたいもの。家族がもっとも時間を長く過ごすスペースに、予算もいちばん充てるべき。


・理想のものが見つからない場合は、カスタマイズする。
自分たちのアイディアにぴったり合うものが見つからないからといって、安易に妥協しないこと。末永く住む家なら、まよわずカスタマイズしたほうがよい。


・一度に全て終わらせようとしないで、待つ。
すべてを一度にやろうとすると予算オーバーに。各エリアごとに優先順位をもうけ、待てるものは予算のめどがつくまで待つ。ローンでお金を借りることもなく、心理的なプレッシャーがなかった。


リフォームを決めてから完成までの数年間、けっして短い時間ではありませんでしたが、夫婦ともに楽しみながら、ときに工夫を凝らして、理想に近づけたといいます。そして今、自分たちのライフスタイルを反映させた家での暮らしを満喫しているそうです。


ミセスリフォームスタイル
http://www.mrs-reform.com

写真1:ホワイトを基調に、モダンなデザインのキッチンに。

写真2:ベッドルームは、あえてモノトーンのカラースキームで、スタイリッシュに仕上げました。