オーストラリア版元祖“きもかわいい”キャラ?!ガムナッツベービー

オーストラリアで育児をしていると、その国の絵本や子どもグッズにも自然と興味が沸いてきます。最近ハマッってしまったのが、オーストラリアの古い絵本のキャラクター“ガムナッツベイビー”たち。初めて見たときは目があまりに大きくてぎょろ目であんまり可愛くない、、と思っていたのですが、見慣れてみるとなんだかとても親しみのある存在に。。ちょっと“きもかわいい”的なキャラたちです。


ガムとはいわゆるユーカリの木のこと、ガムナッツとはつまりユーカリの木の実という意味です。ベイビーたちはその木の精とも言うべき存在で大きな青い目の赤ちゃんの姿をしています。


この絵本の作者、メイ・ギブスは1877年生まれ、小さい頃両親とともにイギリスからオーストラリアに移住してきた女性です。絵を描くのが大好きな人で、写真の無かった当時、雑誌の表紙のイラストを書くなど活躍していました。その仕事範囲が広がり、このガムナッツベイビーたちをキャラクターにした絵本をいくつか書いています。その世界はほんとうに豊かで、ガムツリー(ユーカリの木)以外にも、黄色いフサフサした花が印象的なワトルなど様々な植物の精たちが登場し、絵本を眺めていると、しぜんとオーストラリアの植物が身近な存在となります。


もちろん、絵本の中にはおなじみコアラやカンガルーと言ったオーストラリア固有の動物たちもたくさん登場し、ストーリーを盛り上げています。


最近の子ども用絵本といえば、ディズニーのキャラクターなどコンピューターグラフィックで描かれたものが主流。ガムナッツベイビーは、オーストラリア国内でも古くてどんどんマイナーな存在となりつつあるようです。でもメイ・ギブズの手書きならではのぬくもりが感じられる絵本の世界に限りない魅力を覚えるのは、私も年をとった証拠なのかな、、と思う最近の日々です。


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写真1: これがもっとも有名な“ガムナッツベイビー”のイラスト、オリジナル。ユーカリの木の葉っぱに隠れながら、私たちのことを覗いている様子です。

写真2: カンガルーに乗ってお出かけ、、オーストラリアならではの動物たちも登場します。

写真3:“ベイビー”は木の精のようなものですが、木に赤ちゃんが“なる”という発想がなんともユニークだと思います。これは、ママが赤ちゃんを摘みにきたところ。