イクメン先進国オーストラリアらしいドラマ!『House Husbands』

オーストラリアでものすごく面白いコメディドラマを見つけました。タイトルはその名も『House Husbands』、つまり“専業主夫たち”という意味です。シーズン1が2012年に10回にわたり放送され、現在シーズン2が放映中。メルボルンを舞台に4人のパパたちが育児に奮闘する様子が各エピソードごとテンポよく語られています。まずその4人のパパたち(中年)が個性的。


・マーク・・・妻アビー(医師)との間に1人娘(8歳くらい)。典型的な“イイ”人タイプで頼まれことは断れないタイプ。しっかりものの妻に尻にしかれているサラリーマン。


・ルイス・・・2度の離婚歴あり。エピソード1で看護婦のジェマと3度目の結婚をはたす。それぞれの妻との間に娘がおり、ジェマとの子どもはまだ幼稚園児。外見はタフながら、ハートはとても熱く、やさしいナイスガイ。


ジャスティン・・・元フットボール選手でモテモテ男。ただし双子の男の子(6歳くらい)とまだ赤ちゃんの娘のことをなによりも大事にする熱血漢。


ケーン・・・ゲイカップルで、相手のトムの姪(6歳?)を養子縁組で引き取って娘として育てている。男性同性愛者カップルが血のつながらない娘を育てているという異色の家庭ながら、カップル関係はほか3人に比べはるかに安定している。


この4人が学校の送り迎えでよくつるんでいるシーンが多いのですが、4人ともよくまあ文句も言わず、よく子どものお世話をしています。それでも奥さんたちから、“なんでこんなことになってるの!?”なんて野次が出るのですが、それでもなにか問題が起きたら、4人で力を合わせて解決。子育ての難しさや大変さ、そして4人の主夫たちの涙ぐましい友情がじつによく描けています。彼らの全面的な育児ぶり、子煩悩ぶりをみると、オーストラリアがいかにイクメン先進国か、よく実感できます。


そもそも日本語に“イクメン”という言葉が存在すること自体、ちょっとおかしな気がします。お父さんが、お母さんと一緒になって育児にたずさわる、それってとても当たり前すぎることで、わざわざ“イクメン”なんて特殊な言葉は必要ないのですから。。。


アメリカや韓国のドラマは日本でもずいぶん馴染みがあると思うのですが、オーストラリア発のドラマはまだまだ、というよりほとんど知られていないのではないでしょうか。このドラマはとても優れた家庭ドラマ(コメディ)なので、ぜひ日本でも見れるようになればいいと思うのですが、現実はなかなか難しいのかもしれません。。


ミセスリフォームスタイル
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写真1: シーズン1のプロモーション写真。4人の男性と赤ちゃん、どうしても気になってしまいますね。(左からマーク、ジャスティン、ケーン、ルイス)

写真2: こちらはシーズン2から。彼らなりに赤ちゃんのお世話をしているパパたちと、冷ややかな視線を向ける妻たち。物語そのものをよく映し出しています。