エキゾティックさが普遍の人気!オーストラリアの壁紙作家フローレン

先日、街のギャラリーでたまたまとても印象に残る作品に出会いました。それは色鮮やかな壁紙とボディペイントを融合させた不思議なアートで、作家さんの名前はエマ・ハック(Emma Hack)さんといいます。いままで見たことのない不思議な作品ばかりですっかり魅了されたのですが、その壁紙がオーストラリアで有名なフローレンス・ブローズハスト(1899−1977)という人のデザインによるものだと知ってがぜん興味がわきました。


オーストラリアでは大胆な模様やシックな色彩の壁紙は、おしゃれなカフェやバーでもよく見かける人気の素材、じつはフローレンス・ブローズハストによるものも多いようです。オーストラリア生まれの彼女は、歌手、画家、壁紙作家とじつに多彩な才能に溢れた女性だったそうですが、1977年に何者かに殺害されその真相は謎のままというミステリアスな最後を遂げました。


若いころ東南アジアや中国を旅した彼女の作品には、アジアらしい植物や動物がモチーフとしてよく現れます。なかには日本のきものの模様にもありそうなものも。。こうしたアジアらしいパターンを西洋インテリアの壁紙に取り入れたセンスはさすがです。1960年代に壁紙デザイン会社を立ち上げますが、動植物など自然からインスパイヤされた柄を大きく大胆にアレンジした壁紙は大人気に。当初はすべてハンドプリントだった壁紙も、1970年代には技術の進歩のおかげで量産が可能となり、800以上のデザインが80色のカラーバリエーションで作られるようになりました。オーストラリアでは独占状態が続き、海外進出も遂げています。


今みても全然古さを感じさせないデザイン、力強い生命力のある鳥や植物の柄、現代でも十分に通用する魅力があると思いませんか?


ミセスリフォームスタイル
http://www.mrs-reform.com

写真1:なんだか日本の団扇のようなパターンが続く壁紙に懐かしさを感じてしまいます。。


写真2: 若かりしころのフローレンス・ブロードハスト、ふるい女優さんのようです。

写真3:ほかにもこんな壁紙のパターンがあります。

もっと彼女の作品をみたい方はこちらからどうぞ。
http://www.florencebroadhurst.com.au/

エマ・ハック(Emma Hack)さんのアートな世界も必見です。
http://www.emmahackartist.com.au/emma_art/emma_wallpapermandala.html