フィッツロイ島【海がめリハビリテーションセンター】をご存知ですか

今日は夏らしい話題をお届けしたいと思います、それはウミガメ。先月ケアンズのフィッツロイ島でシュノーケリングをしていたとき、ビーチからほんの少しのまだ浅瀬で幸運なことにウミガメと遭遇しました。ダイバーの方ならお分かりかと思いますが、それはもうかなりラッキーなこと。しかも、私たちとかなり近くにいながら、そのウミガメさんは逃げようとすることもなく、プカプカ海面に浮いていたり、サンゴをかじろうとしたり、いろんな姿を見せてくれました。海面に出て“プハーッ”と息継ぎをする様子がかわいくてつい見惚れてしまい、時間がたつのも忘れるほど。。


その体験があまりにもインパクトがあり、その日はなんだか1日中浦島太郎のような気分になっていました。そのとき、フィッロイ島につい最近『海がめリハビリテーションセンター』ができていたことを思い出し、さっそく見学ツアーに参加したのでした。

ガイドさんの解説によると、2011年初頭におきたサイクロン(台風)はグレートバリアリーフにも甚大な被害をもたらし、海岸沿いに漂着するウミガメの数は8倍にも増加。ケアンズでもともとウミガメの救助活動を行っていたNPO団体「ケアンズ・タートル・リハビリテーションセンター」の仕事量も急激に増えました。そこで、ケアンズで傷ついたウミガメの治療をし、野生に戻るのに必要な体力を養うためのリハビリを主に行う場所が必要となり、ケアンズから船で45分ほどでゆけるフィッツロイ島に白羽の矢が立ったというのです。

フィッツロイ島リゾートのオーナーが土地を無償提供して、センターの建設が始まり、現在8頭ほどがケアされています。年間50匹ほどのウミガメを受け入れ、リハビリ成功率も30%から80%へと飛躍的に伸びているそうです。見学ツアーでは、プールで泳ぐウミガメたちを間近で見ることができます。リハビリが完了したカメは島のビーチ、あるいはちょっと離れた場所までボートでいってそこから海に戻されます。

、、、という話を聞いて、「私たちがさっき海で見たウミガメはひょっとして野生のものでなくて、リハビリが済んで海に戻されたカメだったのかも??」という疑問が。。でも、自然の海の中で悠々と泳ぐウミガメに遭遇できた感動に変わりはありません。


2011年は日本では津波が起こった年ですが、ニュージーランドでも地震、オーストラリアのクィーンズランドではサイクロンに大洪水と天災に見舞われた年でした。でも、このリハビリセンターのようにその痛手から立ち直ろうとする努力がボランティアの人たちによって行われているのを見ると、エールを送りたい気持ちになります。



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写真1: 【海がめリハビリテーションセンター】の前景、ふだんはシャッターが下りており、中に入れません。


写真2: 見学ツアーでリハビリ中のウミガメたちがプールで泳ぐのを見れます。むやみに指をプールに入れると、指を食いちぎられてしまいますというガイドさんからの忠告が。。


写真3:寿命が長いといわれているウミガメ、間近でみるとやはりなにか神聖なものを持っているような気がします。。