じつはバードウオッチング天国！？なアデレードの自然環境

オーストラリアの野生動物といえば、コアラやカンガルーがまずまっさきに思いつくと思います。たしかにこれらの動物たちはオーストラリアの象徴でもあり、ユニークな存在です。でも、私が普段オーストラリアの住宅地に住んでいて身近に感じる野生動物といえば、なんといっても鳥たち。オウムや色鮮やかなインコたちがかなり自由に飛び回り、楽しませてくれています。

日本に住んでいるとき“バードウォッチング”といえば、地味な趣味という印象がありましたが、オーストラリアで見る鳥たちはまずカラフルで目を引きます。それに日本ではペットショップや動物園でしか見られないような鳥たちが、日常に溶け込んでいる生活は、ある意味とても贅沢な環境ではないかと、最近つくづく思うのです。そんな身近な野生の鳥たちをご紹介したいとおもいます。

まず、アデレードでよく見られるのが、 “コッキー”という愛称で知られるオウムの一種コッカトゥー（cockatoo）です。黄色い大きなトサカのある真っ白なオウムで目立ちます。群れでいることも多いのですが、“ギャーギャー”とかなり大きな声なので「うるさい」と感じる人も。。もともとオーストラリアに住んでいたアボリジニーの人々は、コッカトゥーを神の使いとして崇めていたとも言います。鳴き声はたしかにすごいのですが、その白くて大きな体はたしかに神々しいイメージが似合います。

写真１：白と黄色のコントラストがきれいなコッカトゥー。

次によく見かけるのが、“ピンクガラ”と呼ばれるこれもまたオウムの一種。オーストラリア全域に生息するとてもポピュラーな鳥です。ピンクとライトグレーの体はとても美しく、また可愛らしく見えます。公園、道路沿い、あらゆるところにいて、人をあまり恐れないようです。

写真２：体の色がとても美しいピンクガラ。こんな鳥が毎日身近に見れるのは嬉しいことです。

最後に、オウムほど大きくないインコの種類でよくアデレードで見かけるのが、“イースタンロゼラ”と呼ばれる鳥たち。頭が赤、体が黄色からグリーン、尾羽が青色という非常に美しい鳥で、よく雄雌のペアで見かけます。色鮮やかでとくに頭部の赤がきれいなのがオス、やや小柄で、色が全体的にくすんで見えるのがメス。彼らを見ると、「ああ、やっぱり自然界ではオスが美しさを競って、メスの気を引かなきといけないんだな」なんて考えさせられます。

写真３：こちらはイースタンロゼラ（オス）、時々我が家のガーデンにも姿を見せてくれます。

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