なかなか興味深い、アデレードの住宅スタイル徹底分類!(後編)

さて、3回にわたるアデレード(オーストラリア)の住宅スタイルの数々、今回分でラストとなります。(でも、またこれにまつわる面白いネタがあったら、書いてみたいと思います。。)
前回までは19世紀までの住宅について書いてきましたが、今回は20世紀に建てられた人気の住宅スタイルについてです。

・バンガロータイプ 1916〜
家の前にかなり広くベランダがとられた、バンガローと呼ばれるスタイルの住宅。じつはアデレードでも1,2位を争うくらい良く見かけるスタイルです。なんといっても、夏の暑さが厳しいアデレード。屋根がついているため日陰となっているベランダにイスとテーブルを持ち出して涼むためには、このスタイルがとても適していることが地元の人たちにも支持されたのでしょう。家全体は長方形型で1階建てのものが多く、室内は採光を重んじるモダンハウスに比べ、暗い印象を受けます。


写真1:エントランス(玄関)部分の大きなベランダがバンガローハウスの特徴です。

アデレードでも一見古びたようなバンガローハウスが数多く見られますが、じょうずにリノベーションを施し、採光を大きくとったり、また2階建てに改造したタイプのものもよくあります。元々大きめの住宅として建てられているので、ベッドルームも4,5部屋など多く、子どものいるファミリーにはうってつけのスタイルとも言えます。バンガローハウスはこうやって、流行に左右されないスタイルのひとつとして長く続いてゆくのではないでしょうか。


写真2:家の前面自体に大きくベランダがとられています。屋根の三角形が印象的。窓に直接日光が入らず、クーリング効果があるので、乾燥して暑い夏のアデレードにはうってつけです。


ミセスリフォームスタイル
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