オーストラリアのガーデン、ランドスケープに欠かせない“エレメント

オーストラリアの住宅について考えてみるとき、お庭やアウトドアスペースも欠かせません。“ランドスケープ”(造園)もひとつの大きなテーマで、インテリア雑誌にもよく特集が組まれていたりします。

そんななか、我が家の近所にある公立病院の敷地内にもそんなオーストラリアらしい“ランドスケープ”を施したガーデンがあるので、今回はそのお話をしてみたいと思います。

写真1:全体の様子。建物も平屋1階建てなので屋外でも広々としています。(大きな木はもちろんユーカリの木です)


1歳半になる息子とそのガーデンを散歩するのが日課なのですが、いつも静かで車も通らず、とてもリラックスできる場所なのです。そのヒーリング効果を考えてみると、ここはオーストラリアのランドスケープには欠かせない“エレメント”を巧みに配置していることに気づきます。それはいったいどのようなものなのでしょうか。


まずはやはり水。干ばつが大きな問題となっている南オーストラリアでは、日本の噴水のようにたくさんの水を使うことは憚れますが、少量の水でも効果的にディスプレイする工夫が見られます。

写真2:“水”、円形の黒い石の上を水がわずかに流れています。


つぎに特徴的なのが、“クリーク(小川)”。アデレードにも自然の小川があるのですが、水量が少なく、夏は干上がってしまい、砂利石だけが目立つものがほとんど。これを模したものも人工のガーデンスペースによく見られます。

写真3:自然の“小川”を模した砂利石道、日本の枯山水に通じるものがあるような気になります。。

ちなみに大きなユーカリの木のまわりは、ベンチがあり、日差しの強い日でも木陰で休めるようになっています。このガーデンに来るといつも不思議な安らぎ感を覚えるのですが、それはオーストラリアの風土にあったランドスケープがなされ、自然の素材に人がほどよく手を加えている結果なのだと思います。


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