広大な敷地内に立つ築150年以上の、オーストラリアンカントリーハウ

広い草原に立つ大きな石造りの家、“カントリーハウス”はオーストラリア人にとってある種の理想を体現した住宅といえます。今回はアデレードを一望できる丘にある、そんなおうちをご紹介したいと思います。


この住宅は、アデレードの望む丘陵地帯のなかでも大きめなロフティ山(標高727m)の頂上展望台からほど近い場所にあります。山のふもとからこの頂上展望台までは地元の人に人気のハイキングコース。周囲は国立公園にもなっており、緑も豊富で田舎暮らしがしたい人にはまさにうってつけのエリアです。

写真1:敷地内から一般車道へ出る門、とても重厚な感じです。

もともとは1860年代に建てられたこの住宅、リノベーション等を経て現在は主な部屋(リビングルームや寝室など)だけで10部屋(300平方メートル)あるとても大きなお家です。じつはそれもそのはず、過去にはベッド&ブレックファースト(日本でいうペンションのような個人で営む宿泊施設)、ティールーム(英国風喫茶店)、あるいは園芸施設として使われていた歴史があるのです。建物にそうした多彩な歴史があるということ自体、この住宅としての価値があるように感じます。

写真2:住宅外観、左手に見える部屋はリビングルーム、本物の暖炉があり、煙突が出ているのが見えます。

じつはこの住宅、奥行き350m、幅200m弱の広大な敷地内にあり、その土地をどう活用するかが問題。不動産屋さんは、牧草地として近隣の農家に貸し出すことを提案していましたが、オージーの夫からすると“そんなのではとても採算が合わない”のだそう。素敵な住宅ですが、ただ住むだけにしては広すぎて、途方もないような気がします。。。


追記:今月ですが、筆者3年半ぶりの日本帰国のため、次回の更新は月末となります。しばらくの間ご無沙汰してしまいますが、1か月後にはまたぜひ寄ってみて下さい。

ミセスリフォーム
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