子どもの誕生を祝う“洗礼式”って、どんなもの??

日本では赤ちゃんが生まれるとお宮参りをして、神様に感謝し、無事に成長することを祈願する風習があります。オーストラリアにも似たようなものがあるかというと、おそらく一番近しいと思われるのが教会での“洗礼式”になるでしょう。


南オーストラリアのアデレードには、世界各地からの移民が住んでいますが、なかでも大家族主義を感じさせるのはギリシャ系の人々。結婚式も盛大に行うイメージがありますが、赤ちゃんの“洗礼式”を教会で荘厳に行う家族がよくいます。

写真1:アデレードは教会の多い町としても有名ですが、ギリシャ正教の教会は装飾も独特な趣きがあります。


洗礼式では、赤ちゃん(といっても新生児だけでなく、1歳近くの子どものことも)を、大きな桶に張ったぬるま湯にひたし、オリーブオイルをかけるのが印象的。この際、洗礼を行う神父さんの隣で見守るのは、実の両親ではなく、“ゴッドファーザー”、“ゴッドマザー”という一種の後見人たちである点もなかなか興味深く思えます。

写真2:ぬるま湯にひたされ、オリーブオイルを全身に塗られる赤ちゃん、かなりびっくりしているようです。


またすごいなと関心したのは、この洗礼式の後、大きなパーティーが開かれ、親戚友人が一堂に集い大いに盛り上がることです。このパーティーは形式としては結婚式の披露宴に近く、皆さんかなりドレスアップして参加します。さらにびっくりなのはこのパーティー、オーストラリアの披露宴と同様、深夜までずっと続くこと。赤ちゃんのいるご両親にとっては、スケジュール的にもハードだと思うのですが、ダンスで盛り上がったり深夜12時まで完全に“パーティーモード”です。


祝い方はそれぞれ違っても、子どもの無事な成長を願う気持ちに国や文化の習慣の違いなどありません。それにしても、こんなに小さいときから、大勢の人たちに盛大に祝福されるとはとても幸せなことではないでしょうか。


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