大きくなくても十分快適、オーストラリアのタウンハウスとは?

11月半ばといえば、南オーストラリア州アデレードでは夏の始まりで気温もぐんぐん上がるのですが今年は20度前半の過ごしやすい日々が続いています。今回はオーストラリアの住宅スタイルのなかでも、市街中心地の近郊エリアに多い「タウンハウス」についてご紹介しましょう。


タウンハウスというのは、いわゆる低層集合住宅のようなもので、同じデザインのこじんまりとした家が複数建っているのが典型的です。我が家もタウンハウス住まいで、独立した家屋でありながらどういうわけかオーストラリアでは“一軒家”として扱われず、日本でいうところの“マンション・アパート”扱いとなっています。そのため住宅価格も同じエリアの一軒家に比べ、半額ほどの安さ。とはいえ、通常ベッドルームは3つあり、おもに一人暮らしのお年寄り、共働きカップル、独身者など1人〜2人の世帯が暮らしていることが多いです。

写真1:小さいながらお庭もちゃんとついているアデレードのタウンハウス


タウンハウスの良さはやはり何といっても利便性でしょう。庭もそれほど大きくなくガーデニングに費やす時間と労力が必要ない点が便利。(オーストラリアの一軒家はお庭も広い分、木々の剪定、芝生の手入れ、水遣りなどかなりの労力を要します。)また日本のマンションのように管理会社を通じて全体のマネージメントをしているので、毎月の管理費こそ発生しますが、さまざまな雑務からも解放されます。それにベッドルーム3部屋とは、日本人なら納得できる間取りではないでしょうか。個室が3つあるということは子どものいる家族でも十分住める広さだと思えます。オーストラリア人の感覚からすると、“家族には手狭”なようですが、ここがオーストラリア人と日本人の住宅スペースの根本的な違いのような気がします。

写真2:庭もデッキングメインで、メインテナンスが楽。でもおしゃれで解放感があります。

さらにアデレードのタウンハウスは2階建てが多く、1階がリビングやキッチンと言った“パブリックスペース”、2階がベッドルームとバスルームで“プライベートエリア”とはっきり区別できるのが特徴的です。こうした間取りだと友だちをよんでホームパーティなども気軽にできるような気がします。


また市街中心部から近くにあることが多いので通勤などの面でも便利、タウンハウスに住むというのもなかなかいいものです。

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