オーストラリア人カップルのあるリノベーションプロジェクトをレポー

今回は夫の友人であるオーストラリア人カップルのすてきなリノベーションプロジェクトをご紹介したいと思います。夫のポールさんと妻ジュリアさんは40代の共働きカップル、愛犬と一緒にアデレート市街にほど近い住宅地の一軒家に住んでいます。

写真1:夫婦でサイクリングが趣味のポールさんとジュリアさん


家そのものはかなり古い石造りの住宅、間取りも古いままで、家の奥にあるリビングとキッチンエリアが狭く、明かりもあまり入ってこないというのがお悩みでした。そこでリビングエリアを部分的にリノベーションすることを決意。実際どんなふうにするかプランニングはかなり前からしていたものの、作業自体は6か月ほどで済んだということです。


まず古い家のリノベーションのためにすべきことのひとつが、住んでいる自治体に工事内容を申請し、許可を得ることです。改築、増築など景観に関わることもあるためいろいろ細かいルールが存在するらしく、まずはお役所関係の手続きをしなければなりません。


写真2:窓を大きくとり、採光率もアップ。暖炉がいかにもオージーホームらしいです。(ちなみにこれはガス暖炉だそう)


オージーらしく自分たちでできる作業は自分たちで。ポールさんが仕事をまとめて休んだりして、リノベーションを手がけました。そしてキッチンのリノベーションで台所が使えない期間は、庭にある物置小屋にキッチン設備を移し、そこで自炊していたというから何ともワイルドです。この物置小屋自体、50平方メートルはありそうなかなり大きな小屋、ここには何とお二人の趣味であるサイクリングを反映して、10台以上のロードバイク、マウンテンバイクが収納されています。なんとも贅沢なスペースの利用ぶりですよね。


写真3:家の外側も庇を大きくし、“アウトドアリビングエリア”に。


さらにリビングルームから庭へ出たあたりも、庇を拡張し、日陰になる部分を増やしました。床もコンクリートで基盤を作り、安定したものに。まるで室内と戸外の中間になるような“アウトドアリビングエリア”になりました。これもかなり大胆なリノベーションですが、これからアデレードは夏シーズン。友だちを招待して、バーベキューをしたり、ホームパーティーを開いたりするのにも大変便利です。


オージーカップルのリノベーションプロジェクト、なかなかステキだと思いませんか?


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アデレードで人気の○○○ハウスとは??

日本はようやく暑さも和らぎ、涼しくなった頃でしょうか。季節が日本とは真逆の南オーストラリア・アデレードは現在みじかい春の真っ只中ですが、すでに気温が30度に達する日も出ており、これから長く続くであろう夏の到来がちょっと怖いくらいです。


ところで、オーストラリアでは高めに推移している金利が下がっていることもあり、これからの温かい季節、不動産市場も活発になっているようです。この傾向は、お休みシーズンとなる12月のクリスマスまで続くことが多いのですが、今回はそのなかでも、アデレードの人たちにとって根強く人気のある住宅スタイルについてご紹介しましょう。


写真1:自宅にいながら、こんな眺めを毎日楽しめたら最高、オーストラリアのビーチは基本的に白い砂浜が延々と続きます。磯浜の多い日本とは対照的です。


それはずばり“ビーチハウス”、文字通りオーシャンフロントの立地は、多少シティ中心街から遠くても人気。ただ真夏には気温が40度を超える日すらあるアデレードでも、南極海からやってくる海水は冷たく、気持ちよく海水浴のできるシーズンはそう長くはありません。それにも関わらず、“海のそばに住みたい”というのは人類に普遍のある種の憧れなのかもしれません。


写真2:ビーチフロントは人気が高いためか、一軒家ばかりでなく、こうした“アパートメント”(日本でいうマンション)もたくさんあります。


白い砂浜が延々と広がり、海水浴だけでなく、お散歩をするにも最適なアデレードのビーチ。よく犬の散歩をしている人たちもいますが、犬も泳いだりして本当に楽しそうです。人気のビーチハウスですが、潮風にさらされるため、古い家はどんどん見る影もなく朽ちてゆき、その都度、写真2のようなモダンなデザインの住宅が建てられています。私としては、アデレードの昔ながらの住宅が好きなのですが、これはこれでオーストラリアのビーチ風景なのだろうなと感じています。


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”お受験”はないけれど、、アデレードでの悩ましい学校選び

オーストラリアで子育て、日本のような学歴社会ではないものの、学校選びというのは親として真剣に考えたいものです。私の家の近くには、公立の小学校がふたつあり、そのうちのひとつは週末に日本語補習校として利用されているだけでなく、カリキュラムに日本語も入っているそうで、漠然とそこに通わせることができたらいいなと思っていました。しかし、そこには思わぬ”ハードル”が待ち受けていたのです。


その小学校は、我が家のエリアとは幹線道路をはさんでシティ(中心街)寄りにあります。じつはこの幹線道路で、小学校の学区域(エリア)が分かれているのです。つまり距離的には徒歩15分ほどでそんなに遠くはないのですが、学区外ということ。ただし、学区外からの通学もケースバイケースで認められることがあると聞いていたので、すっかり安心していました。

ところが、先日その小学校の説明会に参加してみたところ、学区外からの受け入れはほぼゼロ%とのこと。ここは南オーストラリアでも例外的に、学区域に関して厳しいルールをもった学校なのでした。

写真1:レンガ造りの校舎が素敵です。


なんとこの学校は、公立小学校のなかでも非常に人気が高く、学区外からの入学希望者が多かったそうです。なんとか子どもをこの学校に通わせたい親は、短期間ほどその学区内に住み、入学許可を得るやいなや、以前住んでいた場所に引っ越すということが頻繁にあったそうです。こうしたやり方は、一種の”抜けみち”のようなもので学校側も対処に苦慮したようです。そこで最近では、過去12か月くらいさかのぼり、学区内に居住しているという証明を学校に提出しなければ、いけないというルールができたのです。


写真2:学校のすぐ目の前の通りも、芝生が広くとられた緑豊かな住宅街。シティ中止部からも車で5分というアクセスの良さ、人気のエリアというのもうなずけます。


学校のため、とその学区内に期間限定で住むとしても賃貸、しかしこのエリアはなかなか高級住宅街なので、家族で住めるような一軒家となると相当な金額に、、、。公立の小学校に入るために、そんな経済的負担することを考えると、”まあ、そこまでしないでも、、”という気持ちになりました。


公立小学校なら、どこでもそんなに変わらないだろうし、と思っていたのですが、思わぬ”ハードル”を見てしまった思いです。しかしその小学校も、学区域がそもそも小さいため90年代は生徒数減少が問題となっていたそうです、それを現在の校長先生がいろいろ改革をして、アデレードでも有数の人気校となった模様。そう考えてみると、公立校とはいえ、校長先生によって、個性や校風がかなり変わってくるのかもしれません。


いわゆる”お受験”ではないのですが、オーストラリアの学校選びというのもなかなか悩ましいものだと実感しました。


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オーストラリアの居酒屋?ファミレス?もっとも身近なパブと

今回はオーストラリアの食文化を語るうえで欠かせない”パブ(居酒屋)”についてお話ししましょう。もともとイギリスの植民地であったことから、イギリスの文化の影響が強く残っているオーストラリアですが、どんな街にも欠かせないのがパブ(居酒屋)という存在です。


オーストラリアでは、「○○ホテル」という名称になっていることが多く、最初は宿泊施設としてのホテルかと思っていたのですが、じつはこれは古い時代、旅人たちのための宿泊施設と飲食サービスが一体となっていた時代の名残り。今では大半が「○○ホテル」という名前だけで、実際は飲食店です。(ただしなかにはまだ宿泊施設を残したものもあり、2階が客室で、1階に食事をしたり、お酒を飲む”パブ”が併設されているものもあります。)


たいていお酒を飲む”バー”というエリアと、食事をするエリアにはっきりと別れていて、バーではビールを飲みながら、スポーツ観戦に高じている人々が、そして食事をするエリア(ビストロという呼称が多いです)では、ファミリー連れやお年寄りたちなどがそれぞれ食事をしている光景がよく見られます。


こうしたホテルは通常、交通量の多い幹線道路にあることが多いのですが、我が家がよく行くのは住宅街のなかにある、いかにも地元民向けの「レスター・ホテル」。創業は1886年で建物はほぼオリジナルのまま残されています。おしゃれなトレンド感はないものの、カジュアルで子連れでも気兼ねなくゆけるお店です。

写真1:住宅街の中にぽつんと表れる「レスター・ホテル」、建物も趣き深いです。


気になるお値段のほうといえば、依然お話ししたようにオーストラリアの外食は日本に比べ、かなり割高。およその値段を挙げてみると、
ステーキ(単品) 2500円
サラダ      1600円
スープ      700円
オーガニック豆腐 2000円(!):バジルとトマトで味付けした洋風の1品らしいです。


日本だと親切なことにセットメニューで、メインにサラダやスープがついて栄養バランスよく、そしてお手頃価格で食べれるところが多いのですが、その点オーストラリアの外食産業は過酷です。。。こんな価格帯では、我が家ではそうそう通えませんが、じつは「レスター」には、”日替わりスペシャル”が3メニューほどあり、1200円ほどで肉料理/魚料理のメインを1品注文することが出来るのです。それにここでは、食べ放題のサラダバーがついているので、スペシャルを注文すれば、日本のファミレス程度の価格でそれなりのものが食べられます。

写真2:たまたま運よく、この日はスペシャルにステーキ<200g)があったので美味しく頂きました。


とはいえ、この”日替わりスペシャル”、お値段も大分良心的なだけに当たりはずれもあることは否めません。3種類から選べるのですが、そもそも英語のメニューには材料と付け合わせの食材くらいしか記載されていないので、正直よく分からないものも多いのです。肉が脂身だらけでほとんど食べれる部分がなかったり、そうかと思えば大人2人でも食べきれないほどのお肉がついた”スペアリブ”が出てきたり。。


おそらく、当日の在庫の関係もあるかと思われるのですが、この”いったい何が出てくるのか、よく分からない”まま注文をするのも私は一種の楽しみとしてやっています。オーストラリア人の夫は、絶対にそんなキケン(?)な真似はしないのですが、私はこれも海外生活で食文化を楽しむ一つではないかと考えています。


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アデレードに“ロイヤル・ショー”がやってきた!

9月の南オーストラリア・アデレードは日本でいえば、ちょうど4月ごろ。桜に似たアーモンドの花が咲き、春到来を告げています。そんな9月のアデレードの風物詩が、“ロイヤル・アデレード・ショー”という1年に1度のイベント、子どもたちに大人気のお祭りです。


このショーは、もともと南オーストラリア州農畜産物品評会として出発している歴史がああり、1840年に初めて開催されました。本来は、羊毛、小麦、チーズといった産品が出展されていたそうです。そのため現在のショーも、観覧車など遊園地のような乗り物のアトラクションもありますが、牛、羊、豚などの品評会が並行して行われるなど、本来の姿がまだまだ残っています。


写真1:ショーの入り口で、回転式オルガン(?)を演奏するおじさん


子どもたちに人気なのは、やはり動物関係。子豚のレースや、乳牛の乳しぼり体験、小動物たちと触れ合えるミニ動物園などは子どもたちで大盛況です。


写真2:家畜をこんな近くで見れるのも、ロイヤルショーならでは。。。


会場には競馬場もあり、馬のレースも行われたりします。こんなところにはイギリス文化の影響を強く感じます。

写真3:青空がきもちいい競馬場では、息子も何が行われるのか興味津々です。


もうひとつ、このロイヤルショーに欠かせないのが、“ショーバッグ”と呼ばれる、いわばお楽しみ袋。本来は、ショー参加企業が販促用に配っていたサンプルなどが入っていたバッグなのですが、今ではすっかり子供をターゲットにした“商品”に。メインはチョコレートなどのお菓子、それに食玩のようなオモチャです。

大人から見れば大したことはないグッズばかりなのですが、子どもたちは真剣そのもの。今年はどこの会社のショーバッグが狙い目か、新聞記事にもなっていたほどです。ショーバッグも様々な種類がありますが、値段は100円程度のものから3000円以上のものまで。子どもたちが高いショーバッグを欲しがり、親と揉めているシーンもよく見ますが、1年に1度しかないチャンスだから、、というのが子どもたちの気持ちを刺激してやまないようです。


このショーは1週間ほどの短いものですが、このショーが巡ってくると、“これから、夏がやってくるなあ”という実感が湧いてきます。


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さすがアデレードの伝統住宅、中庭にはなんと“コーチハウス”が!!

日本は9月に入り、暑さも和らいできた頃でしょうか。私の住む南オーストラリア州アデレードでは日本と季節が真逆で、今まさに春の訪れという時期、桜に似たアーモンドの花々が咲き乱れ、日もどんどん伸びています。こんな季節は、ただ住宅街の古いお屋敷をながめながら散歩するだけでも楽しいのですが、ちょっと異色な住宅を見つけました!

写真1:サンドストーンの石造りに、大きくとられたベランダは典型的な南オーストラリアの伝統住宅の形式です。


アデレード市街からほど近いエリアにあるこの住宅、外からの見た目は“アデレードでよく見る古くて大きな住宅”という感じ。それもそのはず、なんと建築年は1861年というから日本はまだ江戸時代の頃。その後、150年以上も代々の家主さんたちが、修繕改築を施して、今でも立派に人が住める住宅にしているのです。

写真2:裏庭に、母屋とは独立して現存する“コーチハウス”、ずばり“馬車小屋”のことです。


母屋を抜けると広大な裏庭が広がっていますが、そこにはもうひとつの建物が。。こちらも堂々としたサンドストーンの石造りで本格的なもの。大きさは2階建てでこれだけでも十分一軒家として通用しそうです。そしてこの建物が“コーチハウス”、つまり馬車小屋として利用されていたものだと知ったときはびっくりしました。馬車と馬2,3頭は軽く収容できるのではないでしょうか。この家が建てられたのが1861年ということを考えると、確かに当時は“馬車”が生活の足であったのでしょう。しかしその建物を現在まで、しっかりした形で残していることに驚きです。


もちろん馬車小屋のままなわけではありません。キレイにリノベーションが施され、キッチン、バスルーム付きの独立した住居空間になっており、人が住める状態になっています。オーストラリアでは、こうした母屋とは独立した建物を“グラニーフラット”と呼び、年老いた親を住まわせたり、ゲスト用に使ったりしています。

写真3:母屋の地下にはこのような“ワインセラールーム”も。“家飲み”もスケールが違います。。。


もちろんアデレードでも古くなって朽ちてゆく住宅もたくさんあります。しかし、家主さんが愛情を持って手を加え、リノベーションを施してゆけば、住宅として新しい命を得て住み継がれてゆけるということを、よく体現した住宅なのだなあと感じました。




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オーストラリア・アデレードで見つけた”美味しいもの”たち

全般的に食に関しては、オーストラリアより日本のほうが圧倒的に恵まれており、季節ごとの美味しいものを魚介類など含めたくさん食べれると思っています。でも、オーストラリアに8年近く住んでみると、オーストラリアならではの美味しいものに出会うこともあります。日本ではちょっとお目にかかれない、そんな美味しいものとは何でしょうか?


・タイ風フィッシュケーキ
英語では、魚の練り物(はんぺん、ちくわ、かまぼこなど)を”フィッシュケーキ”(魚のケーキ!?)と呼んでいます。日本人の感覚からすると違和感を覚えるのですが、元々の食文化にないものなので他の表現が思いつかないのでしょう。こちらのお魚屋さんで売られている”タイ風フィッシュケーキ”は練り物というより、魚肉ハンバーグといったほうが良いものなのですが、これがけっこう美味しいのです。

写真1:”タイ風フィッシュケーキはフライパンでハンバーグの要領で焼くだけ、簡単メニューです。(4個で1000円ほど)

メインは鮭のすり身に、エビやイカなどが入っており、タイ風というだけにコリアンダーが入っているのが特徴。見た目はハンバーグそのものな感じです。これをフライパンで焼くだけ。キッチンも汚さず、すぐに食卓に出せる簡単時短メニューです。エスニック風にスィートサワーソースをかけてもいいし、和風にお醤油でも美味しい。またマヨネーズをかけても鮭と相性が良く、食が進みます。コリアンダーのみじん切りをたくさん振りかけると、よりエスニックな味になります。



七面鳥のスモークハム
日本で七面鳥はあまりお馴染みの食材ではないと思うのですが、味が淡泊な鶏肉といった感じです。ある日、お肉屋さんからなんだかすごくいい匂いがすると思って、ふらふらと立ち寄ったところに出てきたのが、この燻製室から出したばかりの七面鳥のスモークハム。骨付きで30センチちかくあるのですが、この豪快さもちょっと日本では見たことがありません。
写真2:艶やかな色合いのスモークハム。お肉のうまみがぎっしりと凝縮されています。

大きな骨付きハム1本で、だいたい1000円前後のお値段。ただし、キログラムあたり○ドルという計算の仕方で骨が重い分、食べる分は見た目より少なく感じます。でもどういうわけか、このお肉屋さんのスモークハムは中身がとてもジューシーで柔らかく、良くスーパーで売られているような安いハムのパサつき感がまったくありません。とても上質なお肉を食べている気分になり、今までのハムに対するイメージが180度変わってしまいました。ブロック状にカットしてビールのおつまみにもいいし、薄くスライスしてサンドイッチの具にしても美味しいです。


オーストラリアといえば、オージービーフくらいしか出てこない、、なんてことはありませんか?オージービーフももちろん美味しいのですが、アジアやヨーロッパからの移民も多く、世界のいろんな味覚が身近に楽しめる環境でもあるのです。


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