アメリカの心理学雑誌にみるインテリアデザインとココロの関係

本日はアメリカの心理学雑誌で紹介されていたインテリアデザインと心の働きに関する記事が面白かったので、ご紹介しましょう。環境心理学者で、『我が家のような場所:デザイン心理学を適用して理想の空間づくり』という著作もあるトビー・イスラエルさんによると、外向的な性格の人と内向的な性格の人では、間取りの好みも違うといいます。


>外向的な人
開放的(オープンネス)で、人が集まる社交性のある部屋を重視します。カーテンのように外界と部屋を区切るものをとりはらって、外の景色を眺めていたいと考える人もいるでしょう。家族など親しい人の写真をよく部屋に飾るのも特徴です。


>内向的な人
狭くてもプライベートが守られる空間を好みます。外向的な人と比べると、ドアを閉じている方が安心するタイプで、家の周りに十分な広さの庭や空間があって、外界と明確な区別のある家が快適だと考えます。他人と過ごすよりは、自分ひとりの静かな時間を重んじるので、心地よい椅子や素敵なランプなどにこだわります。


また、色の好みも性格によって違いがみられるといいます。思考タイプの人は寒冷色や、よりモダンでハイテクな空間が好み。反対に、感情タイプの人は暖色を好み、よりソフトな形体のものや木製家具などに惹かれるといいます。

ちょっと対象的な例ですが、よくよく考えてみると、なるほどと思えることも。オーストラリアには複数のインテリア雑誌がありますが、次回、インテリア雑誌のページをめくる時は、こうしたことも考えながら家の写真を見てゆくと、またおもしろいと思います。

ミセスリフォームスタイル

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写真1:色彩は、西洋のインテリアにとって重要な要素です。写真は赤でコーディネートされたホワイトハウスの"レッドルーム(赤の間)"

写真2:こちらは一般家庭の寝室ですが、壁全体がブルーで統一されています。