オーストラリア流、合理的家事術を見習ってみませんか?

オーストラリアに住むようになって、家事のしかたの違いもいろいろ感じるようになりました。本日はそのなかでも、”これはいいな”と思ったコツをご紹介しましょう。

◎フローリングには、ユーカリオイルでモップ拭き
2階建ての我が家ですが、1階および階段はすべてフローリング。そこで大活躍なのが、ユーカリオイルを使ったモップ掃除。合成洗剤を使わない、人にも環境にも優しいお掃除方法です。オーストラリアならではの身近なユーカリオイルは、爽やかな森林浴を楽しんでいるような香りが特徴で、天然の殺菌成分もあることから、お掃除にもよく使われています。

また”雑巾がけ”文化ではないオーストラリアですが、店で売られているお掃除グッズには、手軽にできるモップ類が充実しています。手を濡らさないで、モップを絞れるタイプのものが多いのでほんとうに楽です。

掃除機は、使い続けているうちに吸引力が落ちたり、音がうるさかったり、部屋をかえるごとにコンセントを抜いたりさしたり、といろいろ面倒に感じるのですが、モップなら水を変えるだけで、その水自体もそんなに必要としません。立った姿勢のまま続けられるので、腰が痛くなるようなこともないのです。

バケツにモップがちょうど浸るくらいまで水を張り、ユーカリオイルを1,2滴たらします。これでモップ拭きをすると、お部屋にかすかに爽やかなユーカリの香りが漂い清潔感アップ。

ほかにも、霧吹きに水とユーカリオイルを混ぜて、キッチンや食後の食卓をさっと一吹き。ユーカリの香りになれると、これが”おそうじ完了”の合図として気持ちよくなれるから不思議です。

ユーカリオイル(精油)は、日本ではアロマセラピーのお店などで購入できます。

◎冬のごちそう『サンデーロースト』は超カンタン、そして後片付けも楽々!

”サンデーロースト”とは、文字通り日曜日の夕飯はロースト料理という意味で、オーブンひとつで全て済ませる究極の”手抜き料理”です。スーパーで、ロースト用のお肉(たいてい1Kg以上で売っています。ビーフ、ポーク、ラムが人気)を買い、あとは、じゃがいも、人参、かぼちゃを大きくざく切りにして、天板にもります。(肉を真ん中におき、野菜がそれを囲むようにするのがポイント)

お肉に切れ目を入れ、そこに薄くスライスしたニンニクをランダムに挟み込むのが我が家流。野菜の上にもニンニクをおきます。さらに、そのうえに、ローズマリーを散らします。(お肉の上に枝ごとおいてもOKです)

さいごに、オリーブオイルをさっと肉と野菜の上にかけて(これは乾燥防止のようです)、オーブンに入れて、およそ40分ほど焼きます。

オーブンをこれだけの時間つけておくと、部屋のなかも暖まり、暖房代わりにもなります。焼き時間は肉の大きさにもよりますが、だいたい40分から60分くらいといえるでしょう。野菜も大きくざく切りにした分、中までじっくり火が通り、驚くくらい食べやすくなります。

これにかけるソースですが、こちらでは”グレイビーソース”と呼ばれる茶色のソースが人気で、スーパーで粉末状のものを手軽に買うことができます。これを最初水で少しずつ延ばしながら、火にかけてソース状にしてゆくのですが、インスタントなのでとっても簡単。味もお店のものと劣らないくらい美味しいのが不思議です。

日本でロースト用の塊り肉を購入するのは、ちょっと難しいかもしれませんが、代用としておすすめなのが、グルメソーセージ。専門店のちょっといいソーセージを使用してみてください。ソーセージなら火のとおりも早いので、こんなに時間もかかりません。野菜をローストのときよりやや小さめに切り、よく火を通してから、ソーセージを入れて焼いてしまうと時間短縮につながります。また、日本でも海外食材店などで、グレイビーソースは売られているようです。

ローストすると、野菜も驚くほどたくさん食べられます。ローズマリーとニンニクの香りづけ、そしてグレイビーソースのおかげで、塩や胡椒を使わなくても美味しく、見た目よりずっとヘルシーだと思います。

さらに、ローストなら、各人お皿一枚で済むので、後片付けもぐっと楽なのです。

以上、オーストラリアならではのちょっとした家事のヒント、ちょっと試してみてはいかがでしょうか?

ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:こちらがモップとバケツ。黒いハンドルを引くだけで絞れるので
手が汚れません。

写真2:市販されているユーカリオイル(100ml・500円ほど)とグレービーソース