DIYでやってみた!イケアのフローリングボード《床板》プロジェクト

我が家は築15年の2階建てハウス。もっとも老朽化が気になっていたのが、階段と2階の全ベッドルームに敷き詰められているカーペットでした。これを取り除いて、真新しいフロアボード(床板)に変えたいというのは、ここ数年の希望だったのですが、年も変わって心機一転!まずは一番小さめの部屋から試しにやってみよう、ということになりました。

フロアボードは、イケアで見つけたホワイト系のボード。もちろん、DIYで挑戦です。イケアのお店のディスプレイでは、フロアボードをただ床に並べていくだけでとても簡単にできるようなことが書いてありましたが、果たしてそんなに簡単なのでしょうか?

まず、部屋の面積をカバーするだけのフロアボード本体と、壁と床の間をふさぐエッジング(?)のような細い板をイケアで購入。なお、このボードを敷く前に、防音とクッション機能を備えたレイヤーシートが必要なのですが、イケアで売られているシートはあまりにも薄っぺらく心もとないので、別のホームセンターで購入することにしました。さらに、フロアボードを、部屋の大きさにちゃんと収めるためにカットする電動ノコギリ(ジグソーといいます)も購入。このノコギリがお値段もピンキリなのですが、一番安いもの(4000円くらい)を選びました、が、、後で実感したのはやはり道具はケチらないほうがいいということ。使い勝手がどうしても悪く、苦戦することになります。

さて、家に帰ってフロアボードを2日間ほど部屋において環境に慣らしてから、作業を開始します。まず、力づくで備えつけカーペットを引き剥がしていくのですが、なんとこの部屋のカーペットは、縁が全て釘で固定されていました。つまり、カーペットを引き剥がしてむき出しになった床の木枠には数知れない釘が上を向いたままむき出しになっているのです。これはちょっと見た目としても恐ろしい。。さらに、古いレイヤーシートも取りはがしてやっとナマの床そのものが表れます。

そのうえに、新しいレイヤーシートを床全体に敷き詰め、まず下準備完了です。さて、ここからが本番。壁から8mmほど間を空けて、フロアボードを敷いてゆきます。この8mmというのは、ボード自体が部屋の環境(温度や湿度など)によって伸縮するので”ゆとり”をもたせるためです。敷きつめること自体はそんなに難しくなく、ボードとボードはクリップ状にはめてゆくことができます。(イケアのデモンストレーションにあったとおりです)
しかし問題は、ボードを端から敷いていって、向かいの端まできたところで、ボードをカットしなければなりません。これがドア部分の微妙に凸凹になっていたりすると、細かい調整をするのが大変。そこで、電動ノコギリの性能も問われるわけです。また、本来なら、ちゃんとした作業台でボードを水平にしてノコギリでカットするべきなのですが、うちにはそんなものはないので、手で支えながら切るしかありません。すると、どうしても完璧にまっすぐにはゆかないのです。

とはいえ試行錯誤の上、12㎡の部屋を数日のうちに仕上げました。いつものことながら、DIYIなのでいびつながらもなんとか形に。。

完成した部屋は、古いカーペットのときとはまったく別の部屋のように、クリーンで明るい部屋になりました。出来上がりには満足です。ただし、今回の経験から学んだことがいろいろありました。

・見えないところでケチらない(電動ノコギリは他にも使うことを考えれば、もっといいものを買えばよかったです。なお、レイヤーシートも、防音効果などはなかなか見逃せません。これもお金をケチらず、ワンランク上のものを選んだほうが、けっきょくお得だとおもいます)

・イケアが謳うほど簡単ではない(これはフロアボードだけに限りませんが、、ボードを部屋のサイズに合わせてカットするプロセスなど、ちょっと手がこんでます。イケアのデモビデオではこの過程が見事に抜けているので、これを鵜呑みにすると後で困ります。。)

しかし、なにごとも経験が大切。これを機会に他の部屋も古いカーペットから真新しいフロアボードにして心機一転したいのですが、焦らず徐々に取り掛かっていこうと思います。

ミセスリフォームスタイル

http://www.mrs-reform.com

写真1:ビフォー。手前が丸めたカーペットで、古いレイヤーシートの表面がむき出しになっています。床と壁の接している部分の木枠には、カーペットをとめていた釘がびっしり。

写真2:古いレイヤーシートをはがし、ナマの床板が見えているところです。

写真3:新しいレイヤーシート(白)を敷いたうえに、フロアボードを敷き詰めてゆく作業。この作業自体は快適にすすみます。難関は、床部分からはみ出したボード、あるいは床部分にあわせてボードをカットする作業でした。