雑然としたお家はもうイヤなので。。『なんにもない』をやってみまし
オーストラリアで素敵な豪邸を拝見したり、インテリア雑誌でいろいろ夢を膨らませたりするのが大好きな私でしたが、最近遅まきながら気付いたことがあります。
それは“見て憧れる住宅”と“実際に住んでみて快適な住宅”は必ずしも一致しないということです。とくに小さい子どもがいて、壊れ物や床の汚れなどがつねに気になっていると、見た目はとにかくシンプルな空間が一番だとつくづく実感します。
ちょうどそんなころに出会ったのが『私のウチには、なんにもない』(著者ゆるりまい)というエッセイコミック。小手先の収納ワザでなんとかしよう、というのではなく、“要らないものは全部捨てよう”というその出発点がなんとも潔く感じました。物が多くてごちゃごちゃしていていつも家がなんとなく片付かないという慢性的ストレスを抱えていた身としては目からウロコな内容、何度も本を眺め、夫とも話しているうちに我が家なりの“なんにもない”を実行してみることにしました!
写真1:ベッドもマットレスのみ、そして床に置いたランプだけという寝室。ベッドサイドテーブルが以前ありましたが、無くても大丈夫という結論に達し、撤去しました。
『なんにもない』を実行してもっとも良かったことは、掃除が億劫ではなくなったこと。掃除機をかけるにも家具の移動が少なければ、“さあ、やろう”とフットワークが軽くなります。特に寝室は、イケヤの白いフローリングのため汚れやほこりも目立ちやすいのですが、モノが少ないと掃除もほんとうに楽なので、以前よりまめにお掃除する気分になってきました。そうすると、モノが少ないある意味質素な部屋でもとても居心地がよくなってくるのです。なお徹底してお部屋からモノを追放すると、探し物がすぐに見つかるという嬉しいメリットもありました。カギやちょっとしたものなど”あれ、どこに置いたっけ??”と思っても、モノが少ないのですぐ見つかります。
写真2:我が家のダイニング兼応接間も、最低限のテーブルとイスだけに。
慣れてくると不思議なもので、“いかに家からモノをなくせるか”ということが気になるようになってきました。とはいえ、家じゅうすべて“なんにもない”の状態にするのは我が家では難しいので、あくまで出来るところから、子どもの成長もみながら、と考えています。
我が家をどんな空間にするか、人それぞれ理想や好みがあるし、あまりにものがないのも殺風景で生活にうるおいがないと感じる人もいることでしょう。でも“なんにもない”を実行することは、ライフスタイル全般を見直すことにもなりなかなかいい機会でした。家族がより快適に、楽しく過ごせる我が家をつくるために、こんな方法を試してみるのもいいかもしれません。
ミセスリフォーム
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